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紺洲堂の文化的生活

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カテゴリ:美術

 品川の原美術館で開催されていた、「ヨロヨロン 束芋」展にやってきました。実は、「束芋」という名前が、ちょっとイロモノ的な感じがしていたので、本当はノーチェックだったのです。田端綾子さんというお名前で、3姉妹の次女の真ん中。田端の妹で「束芋」だそうです。確かに田端綾子名義で活動するよりもインパクトがありますね。


 行く予定リストには当初入っていなかったのですが、先日行った東京都現代美術館の「カルティエ財団展」で、パリのカルティエ財団が「束芋」の個展を開く、というのを聞いていたのと、NHKのTop Runnnerを最後だけちらっと見て面白そうだなあ、と思っていたのです。最終日の前日なので、早めの時間に行ったので、どうにか鑑賞できました。やはり、若い人が多かったかな。


 今回の出展作品は、主に代表作であるアニメーションを使ったインスタレーション作品と、現在朝日新聞の夕刊に連載されている吉田修一さんの「悪人」の挿絵の原画です。

 インスタレーションでは、DVDの「初芋」という作品が出ていますので、こちらを参考にしてください。ただ、当日はこのDVD収録作品の中でも「にっぽんの台所」以外の出展はなく、液晶画面で流しっぱなしの展示でしたが。

 アニメーション映像を中心にして、そのスクリーン周辺をも作品にしている、といったところでしょうか。

 彼女の持ち味は、作品の不気味さでしょう。それは、手から昆虫が生えてきたりする表現もそうですし、その作品内容もそうです。「にっぽんの台所」は、まだキャラクターが分かりやすすぎ、ステレオタイプなきらいはありますが、現代日本の気分がよく反映されている作品だと思います。日本の主婦と家族、主婦によるコントロールと言いましょうか。そういった強い母性の周辺が壊死していくような感覚がしました。

 また、今回の新作である「真夜中の海」は、一階と二階の両方から見るための窓が開けられておりますが、これはなかなか。展示室内からのぞき窓に対して、空調のひんやりとした風が絶えず吹いているのですが、これが真夜中の冷たさ、荒涼とした感じを強化していましたけど・・・意図的にやっているのかな。だとしたら、素晴らしい。作品自体は、アニメーションの波間に、時々、魚が見えるというものでした。波が、人間の髪のような感じにも見える作品でした。妖怪・・・?

 「公衆便女」(新作)というタイトルだけ聞くと、ちょっと引くかもせませんが、女子の公衆便所を舞台にした作品です。女性だけの閉鎖空間で繰り広げられる、人間の欲望と言いますか、悪夢と言いますか。そういったものを大きなスクリーン三面を使ってアニメーションで映していきます。そこに登場してくる女性同士には、ほとんど関係性はないのです。

 ただ、各人がパブリックな場所である「公衆便所」だけれども個室という狭い空間で切り取られたプライベートな空間で、自分の闇を排泄していく、ということですね(闇って、便じゃないですよ)。だから、公衆便女、なのかなと思うと、これは上手いですねえ。

 





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Last updated  2006.09.12 13:44:55
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