著作権侵害事件
15日(火)の新聞に著作権関連の事件の記事がありました。 しかも2件・・・です。 どちらも「著作権法違反」で,容疑者は逮捕されてます。 まず1つは,「着うた」の無断配信。 もう1つは市販本の内容を自分の香水関連のサイトに 無断転載したというものでした。 今後さらに増えるでしょうね。 この手の事件は。■「着うた」の無断配信の事件ですが,これは僕が先日, たまたま「着うた」関連のライセンス契約書を作成 したので,とても興味を持ちました。 海外の楽曲の「原盤権」を持つ日本の会社(僕の顧問先)と 「着うた」を配信している会社とのデジタルコンテンツ 供給契約を,先日,まとめたばかりでした。 最近,この手の知的所有権がらみの契約書作成業務が 増えてます。 このような仕事はオーダーメードなので時間がかかりますし, その割には高い報酬が取り難いので,ビジネス的には美味しく ありません。 ですがその代わりに,かなり勉強になります。 これからはメルマガのネタにもなりますから, 喜んで受託するようにしますw────────────────────────◇ところで僕がこの事件について,真っ先に感じた事は, 次の2つです。────────────────────────■1つ目は,この2つの事件は共に権利者からの警告を無視して, 事態が大事になっているという点です。 僕の無料レポートを読んで下さった方はわかると思うんですが, 著作権法違反は親告罪ですから,権利者の告訴がなければ 警察は動きません。 告訴の手続をするだけで時間もかかりますし面倒です。 だから,通常は警告書を送付して,問題箇所が削除されれば, 告訴まで行かない事の方が多いです。 あとは民事レベルでの解決です。 つまり損害賠償請求です。 要するに金で解決できるわけです。 民事レベルでの解決が可能だったはずなのに,警告を無視した 結果,身柄拘束されるという大事になって新聞沙汰にまで発展 してしまいました。■もう1つは,「どちらの犯人も営利のために著作権侵害をしている」 と言う事です。 「着うた」の方はサイトから広告料が上がってたみたいですし, 香水サイトはアフィリサイトです。 利益を得ていたかどうかは,法律的にはあまり関係が無いですが, 事実上は違うと思います。 著作権を侵害された方の身になって考えてみれば,容易に理解 出来るはずです。 自分が苦労して書いた本の内容を全てパクられて,そのサイトの コンテンツが充実しているという事でアクセスが集まり, そのサイトからかなり収益が上がってると言う事がわかったら, そりゃ,かなり頭にきます。■で,僕が何を言いたいのか,わかりますよね。 僕はガチガチの法令遵守主義者ではありません。 もういい歳のオヤジ(45歳w)ですから,そりゃ, 「清濁併せ呑む」位のことは経験してます。 だから,「ビジネスをやるにあたって常に潔癖でなければ ならない」などとは思いません。 ですが超えてはいけない一線というものは存在するわけです。 要するにこの2つの事件を起こした犯人ですが, 甘いですよね。 アフィリエイトだって立派なビジネスですから, そのビジネスを行っていくについて,リスク管理は必要です。 そのリスク管理が甘すぎです。 やはり「違法」な事をやってはマズイです。 我々は一線だけは超えないように注意して, 安心してビジネスに取組みましょうね。 それでは,また次回。□■ あとがき ■□ 最近駅などでよく目に付くキャッチコピー・・・ 「さて、そろそろ反撃してもいいですか?」 っていうドコモの広告,どう思います? 僕は広告のセンスとか全然ダメで分らないですが, 確かに「つかみ」はバッチリだと思います。 ですが僕はこのキャッチコピーを見て,あまりいい気持ち がしません。 「反撃」って,言うまでも無く他の携帯各社に対して ですよね。 大企業(しかも元々は国営企業)が体力に物を言わせて 競合他社に価格勝負をかけるという事でしょうか? そういうのって,一般大衆から支持されるんでしょうか? 僕はあまりそういうのって好きじゃありません。 あなたはどうですか? 良かったら,ご意見聞かせてください。