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カテゴリ:事例80分料理法
2次試験は採点基準があいまいで、合格者の中にも、自分がなぜ合格したのかわからないという方も多く、最後は精神的なものを合格理由と考える方も多いと聞きます。私も自分の合格要因がわからず気の持ちようかなと考えている部分もあります。
そこで、そんな精神論を『合格思考』と名づけて、私なりに分析したいと思います。 今日は合格思考その1として、問題に対する思考方法についてです。 ところで、私の受験生活は外的要因による制約条件の多いものでした。 2次試験1回目の私は、「子供がいるから」「仕事があるから」「家事が忙しいから」「自由に使えるお金は少ないから」=「できない」と言い訳ばかりの思考をしていました。それなのに、答案ではえらそうに「○○を解決するために、××を行い、△△を図っていく」なんて書いていたんです。これでは一般論的な答案しか書けません。 そうして不合格となった私は、2次試験のリベンジに取り組むに当たって「制約条件をクリアしつつ、合格できる勉強方法」を考えることにしたのです。 それでも、勉強の成果が得られなかったりすると、「あれもこれも勉強しなきゃ」という焦りによる欲張りな気持ちが湧き上がり、制約条件と目標を無視した勉強計画を立てようとしてしまいました。 すると受験サポートをしてもらった熱血さんから「その勉強って何のためにするの?必要なの?できるの?」と質問されるおかげで、「制約条件」と「(合格という)目標」を見落とさずにいられました。 また、10月には精神的にダメージの大きな出来事があり、事例に取り組むことができなくなった中で、考えず時間をかけず、それでも実力を落とさないような勉強方法を模索し実行してきました。 このような勉強方法を考え改善していく過程で、私は事例を解く基本的な思考を身につけたと感じています。 その基本的思考とは、「経営資源などの制約条件がある中で、目標を達成するには、どんな方法があるのだろうか?」という、当たり前のものです。でも、1回目の2次試験受験の時には、そんな基本的なことすらわかっていなかったのです。 このような私の考えを適切に表現しているのが、『脳が教える!1つの習慣』(ロバート・マウラー著、本田直之監訳、講談社)の監訳者・本田氏の言葉です。 セミナーや講演会を通じて、また本の感想を募ることで、わたしはしばしば、読者の声を集めています。そこでいつも感じるのは、うまくいく人と、うまくいかない人の答えには、決定的な違いがあるということです。 うまくいかない人は決まって、「サラリーマンだから時間がない」あるいは、「本田さんのように経営者ではないから人脈作りは無理です」と、できない理由について「現状を描写」します。 一方、うまくいく人は「サラリーマンで時間がないけど、この条件で、どうしたら新しいことができるだろう?」と自分に対して問いかけています。「現状からの俯瞰逆算」して、「制約の中でできること」を自分に質問しているのです。 このように、日常のどんな問題に対しても、制約条件と目標を見据えて解決策を考えることで、合格思考が身につくと私は思っています。 ![]() 脳が教える!1つの習慣 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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