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カテゴリ:事例80分料理法
『受験生最後の日』の平成18年度ドキュメントを担当された井上さん(ER先生)が、ドキュメントの最後で、こうおっしゃってます。
一説によると、人は1日に約180回もの判断を繰り返しているそうです。朝は、始発を待って座っていこうか、座れなくても早めに出社しようか。この仕事は、AさんとBさんのどちらに依頼しようか。 (中略) 2次試験では、ざっと数えてみたところ、1事例あたり200回近くの判断を行っていました。どの設問から解答しようか、この設問に何分使おうか、回答は何にしようか、100字にいくつの要素を盛り込もうか――。 普段でも1日当り180回も判断してることにも驚きましたが、1事例で1日分以上の判断を行っていることにはもっと驚きました。(一番驚いたのは、200回も数えたER先生の根性ですが…) このことから、判断を1回当り1秒でできるか、2秒かかるかで80分の勝負が大きく変わることが考えられます。 1回当たりは1秒しか差がなくても、200回だと200秒、すなわち3分以上の差になるのです。これは80分当たり4%にしか過ぎませんが、単純に文字だけ書くと100字は書ける分数です。 ということは、答案を書く時間を少しでも長くとりたい場合、判断速度を上げる必要があります。 そこで私は、生活上で行っている判断を早くすることで、判断速度をあげるトレーニングを行いました。 食料の買出しにいくときには、あらかじめメニューは決めず、買いながらメニューを決めつつ15分以内で30種類ほどの食材を買い込みます。また、外食先では、メニューを見てから10秒以内に決定します。 こうしたことを繰り返すうちに、判断を早めるためには、あらかじめ判断にかける時間を決定しておくことと、判断基準を用意しておくといいことに気がつきました。 判断基準については、スーパーでの買い物では、値段、量、家族の嗜好、直近のメニューといったものが判断材料になるため、買う前にこれらを明確にしておきます。外食先では、一番最初に気になったものといった基準を決めておくことで、あれこれ目移りせず判断することができます。 このことから、事例に取り組む際にも、判断にかけていい時間数と、判断基準をあらかじめ何パターンか決めておくことで、判断速度が上げられると考えました。 そして判断基準のパターンの習得は、過去問を繰り返し解くことで身につくのだと思います。 なので、過去問を解く際には、自分がどういったパターンで判断しているのか、その判断基準に間違いはないか、そしてその基準はほかの事例にも活用可能かどうかを検証するのがいいと思います。 『事例80分料理法』のドキュメントを読まれる際にも、ティアラさんや私がどんな判断基準で、事例をどんどん料理していったかに着目して読んでいただけると、今後の勉強の参考になると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.28 00:06:19
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