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カテゴリ:CHILDCARE
家庭学習をする習慣がまったくない子どもに、勉強を習慣付けるにはどうしたらいいのか?親が子供に勉強をさせるときに一番苦労するところです。
うちの場合は自然と勉強の習慣がついたように思えますが、意識的に気をつけた部分もあるので、体系化してみたいと思います。 勉強の習慣づけには、(1)机に座る、(2)勉強を始める、(3)勉強を続ける、(4)勉強に自主的に取り組むという段階があります。 (1)机に座る うちの場合は個室がないので、プライベートエリアは各々の学習机のみという環境だったために、漫画を読むのも、(衛生上ちょっとなんですが・・・)おやつを食べるのも学習机なので、机に座る習慣はついていました。 では、机に座る習慣がない場合にはどうトレーニングすればいいのか? 以前、フリスビー犬を養成する話をテレビ番組で見たのですが、まず最初にフリスビーを好きにさせるために、フリスビーをエサ皿代わりに使い、【フリスビー=エサ=嬉しい】ということを刷り込むということをやっていました。 これを応用し、学習机で子供が喜ぶこと、たとえばおやつを食べる、ゲームをする、漫画を読むことを習慣化するといいと思います。 逆転の発想をすると、今現在【おやつを楽しむ場所=食卓など】を学習机代わりにしてしまうのも手です。なにかの本で読みましたが、東大生が小学校時代に勉強していた場所は、母親の目の届く食卓が多いというアンケート結果があるそうなので、食卓を勉強机にするのは有効な手段だと思います。 (2)勉強を始める 勉強に取り掛かることに対し、たいていの子供は強い心理的抵抗があり、ぐずぐずとしてなかなか始められません。 そんな場合には、【○時までに始めたらご褒美をあげる】というルールを設けます。こうすることで、(1)時間が決まっているため強制力が働く、(2)始めるといい事があるというインセンティブが働くことにより、始めることに対する心理的抵抗を弱めます。 うちの場合は、勉強したら15分間ゲームができるというルールが小学生のときからあるのですが、午後8時までに勉強を始めたらゲームの時間を20分に延ばすとうご褒美に変更したところ、午後7時55分にタイマーをセットし8時前には簡単な勉強に取り掛かるようになりました。 ほかの方法として、【勉強を始めることが気分いい】という刷り込みを行うために、勉強を始めたらすぐにアメまたはチョコなどの、ちょっとした甘いものを口に含ませると良いです。なお、この方法は『うまくやるための強化の原理』という本で紹介されている、著者が大学院に通うことが億劫な心理を克服する方法からヒントを得ました。 (3)勉強を続ける ゲームなら何時間もできるのに、勉強は・・・。そう、楽しいことなら続くけど、苦しいことは挫折するのは、当たり前です。 では勉強を楽しむにはどうしたらいいのか?と考えたいところですが、楽しむ前に勉強のストレスを軽減し苦痛を和らげる段階を設けます。 勉強においてストレスを感じる時は、(1)できない・わからない時、(2)作業が複雑でめんどくさい時、(3)どれだけ勉強が続くのかわからない時、(4)どうして勉強するのかわからない時があります。 これらのストレスをなくすことで、苦痛を和らげます。 第1に、できない・わからないをなくす対処方法は、できる問題しか解かないことです。 用意する教材は本人の実力よりほんの少し低いものにします。 それでもでもわからない問題があったら、その問題は飛ばしていいことにしておきます。そのときには「今はわからなくても大丈夫」ということを教えておくことが、ストレスをなくし自信を損失させない上で重要です。 長時間勉強に取り組むことを習慣化するためには、ボトルネックとなるような問題は捨てる勇気が必要です。ただし、習慣がついた後には徐々に難しい問題に取り組んでいきます。 第2に、めんどくさい勉強への対処方法は、めんどくさい勉強はやらないことです。 漢字や英単語を何回も書く、英語の長文をひたすらノートに写す、図形の証明問題を解く、論述式の問題などなど・・・勉強を始めたばかりの人にはかなり苦痛です。 漢字だったら読みのみ、英語だったら穴埋め・選択式問題、数学だったら簡単な計算、理科や社会も選択式問題。このような、あまり考えず、テンポよく答えられる問題を、日に日に増やしつつ、勉強時間を長くしていきます。 ちなみに中学社会では、『ひとつひとつわかりやすく。(歴史)(地理)』シリーズの教材がお勧め。左が解説ページ、右がキーワードの穴埋め問題になっているので、基礎の基礎的知識を楽に定着させることができます。 第3に、勉強がいつ終わるかわからないことへの対処方法ですが、毎日のゴールを明確化することです。 うちの場合は、毎日の課題をカードに書き込んで明確化し、終わった課題は線を引いて消していくことで達成感を覚えさせました。 ただ、この方法は課題に対してどれくらいの時間がかかるか事前に把握でき、スケジュールをきちんと立てられることが条件となります。 だから最初は、「○時に終了」というように、時間で決めたほうがいいでしょう。最初は15分から5分ずつ伸ばしていくといいです。そして用意する課題は時間内に終わらせられるよりちょっと少なめにすることで、「自分ってできるじゃん」という自信をつけさせます。 第4に、勉強の目的を明確化するための対処方法ですが、将来やりたいことを具体的にすることだとは思うのですが、あまりうまくいっていないように感じています。 うちの場合は、人の役に立つけど変わったロボットを作ってイグノーベル賞を狙えとそそのかしたり、高専の学園祭に連れて行き学校生活の具体的イメージを持ってもらうよう、働きかけています。 しかしこのような働きかけよりも、学校で友達に試験の成績をほめられたり、教えてと友達から頼りにされることのほうが、勉強への意欲がかき立てられるようです。 また、定期試験などの目の前の課題のほうが、現実味が高く目標としやすいようです。 勉強の目的が将来の夢か、友達からの尊敬か、定期試験か、どれが良い悪いはないでしょう。とりあえずはどんなことでも、勉強意欲の向上につながれば良しとしようと思っています。 (4)勉強に自主的に取り組む いままさに私が取り掛かっている課題が、この自主的に勉強に取り組むようどうやって仕向けるかです。 今は、私が選んだ教材を、私が決めたスケジュールでこなしている状況です。 これをどう、自分で取り組むべき教材を選び、スケジュールを立て、計画的に課題がこなせるようにするか、まだまだ試行錯誤中で書くことができません。 まだまだ勉強する習慣づけは道半ばですが、中学3年になるまでには自主的な勉強習慣を身に着けてもらわなければと気を引き締めてがんばります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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