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カテゴリ:中小企業政策・助言理論
【問題】
コーチングに関する一般的記述として、最も適切なものの組合せを下記の解答群か ら選べ。 a コーチングは「答えはすべて相手の中にある」という前提に立っているので、こ ちらからアドバイスすることはない。 b コーチングでは可能な限り、相手の話を引き出し、それを徹底的に聞く努力をす る。それによって、相手は考えがまとまり答えを見つけやすくなる。 c コーチングは、相手の状況把握、目標設定、行動計画などを支援していくプロセ スである。 d コーチングとは、相手の可能性や潜在化した能力を活用するために支援していく ことである。 e コーチングでは相手のことを思いやり、気にかけることが重要なので、信頼関係 を築くためにこちら側は主観的である。 〔解答群〕 1. aとbとc 2. aとcとd 3. bとcとd 4. cとdとe (平成15年 第43問) -------------------------------------------------------------- うちの会社では、中小企業の技術サポートなども請け負ってやっているのですが そこで気づいたことがあります。 「全体的に利用者側のITレベルはまだかなり低い」ということです。 うちの会社のような仕事をしているとたまに自分達のやっていることを見失ってしまうことがあります。 新しいことをどんどんやっていかないとだめだという空気になり、利用者側の ニーズを汲み取っていない商品になってしまうことがあるのです。 現実を見てみると利用者側のITレベルはまだまだ低く、それではだめだということは当然判るのですが、 時間に追われていると「作ること」が目的になってしまい、「使ってもらうこと」を 見失ってしまうのです。 このような状態に陥る前に、自分達がどの方向性に進んでいるのか確認していく 作業というのも、開発を進めていく作業と同じぐらい重要なことだと思います。 診断士としての仕事として、カウンセリングというスキルが求められます。 これは経営者の方々の良き相談者として会社の方向性を、経営者の人たちに 確認してもらう作業です。 今、日本でもコーチングという職業が注目されているようです。 先日も日経新聞でコーチング事業を紹介していました。 私自身も金銭的にもう少し余裕があれば、頼みたいところですが 今現在は、毎週日曜日に2~3時間自分自身の動きを振り返るようにしています。 余裕がある方は、頼んでみてはいかがでしょうか? (ちなみに私はこの人たちとは、なんのつながりもありませんので、 「紹介してください」と言われてもできません。) http://www.cwo.zaq.ne.jp/coach/ http://allabout.co.jp/career/swengineer/subject/msub_comm.htm では、本日の解答をどうぞ。 -------------------------------------------------------------- 【解答】 3. bとcとd コーチングとは「答えはすべてクライアントの中にある」という前提に立って、 dで述べられているように「相手の可能性や潜在化した能力を活用するために支援 していくこと」である。 したがって「相手の状況把握、目標設定、行動計画などを支援していくプロセス である。」と説明しているcの記述も適切である。そのためには、bで述べられているように、 コーチは可能な限り相手の話を引き出し、それを徹底的に聞くことを行う。 それによって相手は考えをまとめることができて答えが見つけやすくなる。 クライアントの気づきを促したり、視点を変えたりするためになることであれば、 クライアントの承諾を得た上でアドバイスや提案をすることもある。 よってaの記述は不適切である。 コーチングではクライアントのことを思いやり、クライアントの味方になって共感し、 信頼関係を築くことが大切である。 そのためには、コーチは自分の思いを横において相手に集中することが必要である。 よってeも不適切であるので、正解はウとなる。 (本解説はLEC解説を参照いたしました。) 以上 最後までお読み戴きありがとうございました。 明日もよろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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