黄金色の甘~い誘惑。

近くの公園は紅葉がきれいで、マフラーや手袋の似合う季節になりました。
そんな中、焼き芋屋さんのほっこりあたっかい引力。
私も子供たちも大好きで、ついフラっと寄ってしまいます。

この焼き芋屋さん、実は画家さん。
あちこちに絵や造形がほどこしてあって、
焼き芋を包む紙袋にさえ、墨でちょこっとサインが入っています。
おじさんなのに、ふたつに編んだ三つ編みは腰あたりまであって、
ひざ下まであるロングコートに ロシア帽。
長いひげに 小さい伊達めがねなんて鼻にのってるだけです。
まるで、絵本からそのまま飛び出したみたいです。
おじさんの絵の仲間のほとんどが絵本作家さんだそう。
そのせいか、こどもや犬に格別やさしい。
通り過ぎる中学生や、散歩中の犬や主人とも顔見知りで、
足をとめて、おしゃべりする人、笑顔で手を振る人たち。
「おじさん、画家さんなの?」って聞くと、
「ただのいも屋だよ。」って
鼻にのっただけのめがねのフチから目が笑う。
… いも屋か。
やっぱり、絵本からやってきたおじさんみたいに思えるのでした。