2016/09/02(金)17:42
乳がん検診のメリット・デメリット
小林麻央さん(33)北斗晶さん(48) 山田邦子さん(55) アグネス・チャンさん(60)
など、乳がんを患った著名人は多い。
毎年検査を受けていたのに、進行性のがんを患ったタレントの北斗晶さんだが、
年頭、右胸にチクッとする痛みを感じたという。
7月に細胞検査を受けた結果「がんの陽性反応が出た」と告知された。
歌舞伎俳優・市川海老蔵さん(38)の妻でフリーアナウンサーの小林麻央さん(33)
も、毎年検診を受けていたが、進行性のがんを患っていたことが判明している。
話題の乳がんは、女性のがんの中で最も患者数が多い。12人に1人がかかる身近な病気だ。
国立がん研究センターがん予防・検診研究センター検診研究部長の斎藤博氏によると
「がん検診は、早期発見で死亡率が下がるという科学的根拠がある検診のみ有効と考えます。
乳がんの場合、マンモ検診は40歳以降は有効ですが、40歳未満の有効性は証明されていません」
そればかりか、がん検診は一旦受けると、必ず不利益が生じるといいます。
不利益とは、例えば「偽陽性」の問題。
がん検診を受けると必ず、ある割合で陽性(がんの疑いあり)が出ますが、
本当にがんの人は、乳がん罹患率の高い40代でもわずか0.2~0.3%。残りは「偽陽性」です。
「偽陽性の場合、がんかどうかを確認するために精密検査を受け、
結果を待つ間、不必要に精神的な苦痛を受けることになります。
さらに、本当にがんがあったとしても、その中には進行しないがんが一定の割合で含まれます。
でもがんが見つかった以上、治療しますし、その人はがん患者となってしまう」。
そうなると、一生、再発の不安を持ち続けることにもなりかねません。
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もっとも、日本では40歳以上の検診は有効としているが、
米国の予防医療作業部会(USPSTF)は、
50〜74歳に2年に1回のマンモグラフィー検診を勧める一方で、
40代には「推奨しない」との勧告を2009年に出している。
40代では死亡率がわずかに改善するが不利益のほうが大きいと判断した結果だ。
今年4月に見直された指針でも、
「不利益より利益を重視する女性は、40〜49歳でも2年に1回のマンモグラフィー
検診を選択してもよい」と表現を和らげたものの、
40代の女性に対する判定はC(推奨しない)のままだった。
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乳がんに限らず、いわゆるがん検診のメリット・デメリットは
乳がん検診と似たようなものである。
イギリスの医学雑誌『ランセット』に掲載された、
オックスフォード大学のベリングトン博士らの研究論文。
タイトルは、『診断用エックス線による発がんのリスク:英国および 14ヵ国の評価』
(04 年1月31 日号)。
欧米をはじめとする15の国で、放射線検査の頻度や、その検査による被ばく量、年齢、
性別、発がん率などを基に解析した国際研究です。
その論文によると、日本は年間のがん発症者の3.2%、
人数にして年間7587人が医療被ばくが原因とされています。
2番目に多いクロアチアでも1.8%ですから、
世界でも突出して医療被ばくが多いと言える。
CTの被ばく量は非常に高く、エックス線の約150倍。
1回の検査での被ばく量が高いことが、日本の医療被ばくが多い一因になっているのです。
この数字を今の検診率(被ばく)に当てはめると、
年間の発がん数の4.4%、人数では約1万人が医療被ばくの影響と考えられると言います。
さらに、がん検診によるリスクは放射線に限ったことではないのだ。
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