音の力

道楽者で、10数年もこうして過去の遺物を集めています。僕が死んだら両親には何の価値ないただゴミです。I Podだったら数万曲も入ってしまう時代に本当に効率の悪い集め方です。レコードって、趣きがあるというか、ジャケットも当時の空気が詰まった古いアンティークの写真のようで、何故か魅かれてしまうんですよね。数年前、僕は気の会う友人達とささやかな音楽イベント始める事になりました。イベントの名前を決める時、友人の一人が真剣な顔で「音の力」という名前を提案しました。その名前は失笑に終わり、結局英語の名前に決まりました。そのイベントは2年あまり続きましたが、今思えば、そこで得た素晴らしい経験や、かけがえのない人達との出会いも「音の力」すなわち自分の好きな音楽の力だったのだと思います。音楽をあまり聴かない人には分からないかもしれないけど、信じる音楽は、いつも素敵な出会いを運んできてくれるんです。