鎌倉の時間 傍らにある音楽

2005/09/25(日)15:34

「Pretty World」

ボサノバ・ブラジル音楽(12)

セルジオ・メンデス&ブラジル66のカバーで有名な「Pretty World」という美しい曲は、アントニオ・アドルフォというピアニストの作曲で「Samarina」というポルトガル語のタイトルがついています。この人はセルジオ・メンデスに比べてしまうと世界的な知名度はありませんが、ブラジル本国では、数多くのアーティストに楽曲を提供していて、わりと著名です。左は17歳で録音されたピアノ・トリオによるファースト、右はエウミール・デオダードをアレンジャーに迎えたセカンド。どちらも素晴らしいジャズ・サンバのアルバムです。40年近く経つ今でもセルジオ・メンデスはこの曲をライブで演奏しているそうです。アドルフォの名は知られずとも、彼の作った楽曲の美しさは、今も世界中の人々を魅了しているのですね。彼は今、ブラジルで音楽学校を開いているそうです。そこから第2のアドルフォが生まれるのでしょうか。

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