カテゴリ:ボサノバ・ブラジル音楽
遥か昔、ブラジルからアメリカへ、夢を抱いて渡ってきた青年の肖像写真も、40年の歳月を経て、Hip Hopの音色を纏った斬新なアート・ワークへと変貌を遂げました。Black Eyed PeasのWill.I.Amをプロデューサーに迎えたSergio Mendesの新作には、彼の音楽の普遍性を称えるかのように「Timeless」という名前が冠されています。 Sergio Mendesといえば誰もがそのグループ、Brasil'66をイメージしますが、初期に録音されたこの「The Swinger From Rio」には、あの華やかな2人の女性ヴォーカルの姿は無く、彼のピアノ・トリオを基盤に、洗練されたブラジリアン・ジャズの演奏が収められています。数曲ではなんとあのAntonio Carlos Jobimがギターで参加し、Art FamerやFhil Woodsなど一流のジャズメン達も脇を固めています。 彼のピアノが奏でる心地よいナンバーが並ぶ中で、Carlos Lyla作の「Primavera」は際立って高揚感に満ちたジャズサンバで、この曲を聴くといつも胸が一杯になります。レコードが増えていくと、メジャーなものから離れてしまう時もあるけど、彼がいなければブラジル音楽に興味を持つことはなかったし、そのキャリアを紐解けば、奥深い作品に出会える、素晴らしいアーティストだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Feb 18, 2006 01:38:34 AM
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