鎌倉の時間 傍らにある音楽

2006/08/02(水)00:01

「Love So Fine(その2)」

ソフトロック・フレンチ(4)

先日、ロジャー・ニコルスの名曲「Love So Fine」のブログの中で、西海岸のグループ、ザ・カーニバルのカバーついても若干紹介しましたが、このアルバムに参加しているピアニスト、ピート・ジョーリーのアルバムにも、なんと「Love So Fine」のカバーが収録されています。しかもロジャー・ニコルスのオリジナル曲が録音されたA&Mレーベルからのリリースです。そもそもロジャー・ニコルスのオリジナル自体が、あまり売れなかったので、カバー曲は珍しいのですが、その分音楽を分かっている人がこの曲を取り上げていて、本当に良質なカバーが多いのです。このピート・ジョーリーのヴァージョンは、ミディアム・テンポの素晴らしいジャズ・カバーに仕上げられています。ピート・ジョーリーは、50~60年代に地味ながらも良質な作品を数多く残しているので、熱心なジャズファンの方ならご存知のことでしょう。少し話が脱線するのですが、この時代のピート・ジョーリーの作品でサウンド・エンジニアを務めていたのは、かの有名なボーンズ・ハウです。ボーンズ・ハウはエンジニアとしての確かな技術を持ちながら、60年代にはフィフス・ディメンションの2作目以降のプロデューサーとして活躍しました。先日も紹介したザ・カーニバルの「Love So Fine」収録のアルバムもボーンズ・ハウのプロデュースによるものです。

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