カテゴリ:カテゴリ未分類
「いつか失われるものにたいした意味はない。失われるべきものの栄光は真の栄光にあらず、ってね。」
(1973年のピンボール/村上春樹 より) 紙が焼けてしまった古い文庫本を引っ張りだして引用をしてみました。 最近の出来事に対する感想です。 多かれ少なかれ、ものごとがずっとそのままの姿であり続けるということはあり得ない話であって、失われてから、あるいは失われることが判ってから、ああすればよかったこうすればよかったと口にしてしまうのは軽率な態度のように思います。そう感じることは、日々のなかでままあることだけれど。 同時に、もし、これまで自分のものであったものごとが時間と共に変わってしまい失われることがあったとしても、その時点までに享受したもの、自分が受け取ったものの価値までを貶めて考えてしまうのは誤りであろうと考えます。元々0であったものが、一時期はプラスになっていたけれどもまた0に還ってゆく、もしラッキーであれば、またいつの日かプラスに転じることがあるかもしれない。そういうイメージで考えるのが妥当なのではないでしょうか。 そうして、それまでに与えられたものに対してひたすら感謝をして、あとは自分がただできることを行う、それだけだと思います。闇雲に他者に価値を期待をすることはとても危険な考え方のように思えます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.04 10:59:52
コメント(0) | コメントを書く |
|