カテゴリ:読書
杉本 博司「初評論集」だそうです。
苔のむすまで/杉本博司 ブルータスと共に平積ににしてあったので手に取ってぱらぱらと眺めてみるとそのいくつかの言葉におもわず面白いと思って買ってしまいました。もちろん写真展を開催中なので書店の目立つところに並べてあったわけですが、まんまと本屋の意図にひっかかってしまった訳です。 各章の先頭に、Q&A形式で短い文章があるのですがそこに込められた諧謔から改めて作品の印象を思い返してみると、確かにユーモアという要素があってそこから出てくる魅力があったように思います。 「ジオラマ」とか「ポートレート」なんて、これを大まじめにやっているおかしさがあります。 こんなこと知らなくても、充分に素晴しい作品だったのですが、余計に好きになりました。 Q:なぜ千体仏を撮ろうと思ったのですか。 A:私はアーティストですがコレクターでもあるのです。 Q:どういうことですか。 A:本当は買いたかったのですが売ってくれそうにもありません。 Q:それで撮影しようと思ったわけですね。 A:盗るかわりに撮ったのです。 ※千体仏:京都三十三間堂の千体仏のコト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.23 22:54:32
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