2007/05/11(金)21:01
大田区のひき逃げ事件について
大田区で5才の男の子がひき逃げされて亡くなった昨日の事件、ご存知の方も多いと思います。
新聞を読んでもニュースを見ても、あまりに辛い事件で、同じ年頃の子供を持つ親として見ていられません。
男の子は路上パーキングのメーターに料金を支払っている際、お母さんが道の反対側のお店に入って行き、それを追いかけて撥ねられてしまったそうです。
きっとニュースを知った大半の方が「お母さんがなぜ先にお店に入ってしまったんだ」と責める気持ちを持ったんじゃないかと思います。
もちろんチョロチョロ動く子供を監督するのは親の責任ですし、車の走る場所ではなおさら注意をするべきだと思います。
でもね、このお母さんの事も私、すごくよく分かるんです。
世間から見たら4才とか5才っていう年齢は、まだまだ赤ちゃんに近くて、一人でいたら即迷子と思われるんじゃないでしょうか。
でも錯覚してしまうんです。
赤ちゃんから4才まで育てると、何となくもうずいぶん大きくなった気がする。
例えばスーパーに行っても、本人は「おもちゃコーナーを見てるから」って別行動ができるような言い方をするようになる。
で、確かにおもちゃコーナーを見せている間にササッと買い物を済ませれば、親としては子連れで買い物をするよりもずっとラクな訳で、
「あら最近大きくなったからずいぶん買い物もラクになったわ」
と思うんです。
でもそんな風にどこかで遊ばせたままその場を離れるのは、このご時勢では本当に危ないと思います。
ただ、子供によっては、もう一人でお留守番が出来る子もいるでしょうし、口の利き方だって大人顔負けの子もいます。
だから、きっとこのお母さんはつい、もう大きいこの子から目を離しても大丈夫って感覚があったのではないかと思います。
実際は4才や5才はまだまだ小さいです。
道を渡る時にちゃんと右左を見るようにはなったけれど、何かに夢中になっていると、親が「ストップ!」と大声を出さないと止まるのを忘れてしまう。
きっと男の子は、お母さんを追いかける事に一生懸命で、つい周りを見て道を渡るのを忘れちゃったんでしょう。
偶然通りかかったクルマがこの子を撥ねてしまいました。
ここは、それほど広い通りじゃないけれど、制限速度をはるかにオーバーして走る車の多い
道で、多分抜け道にでもなっていたんだと思います。
この親子はまだこの地に引っ越してきたばかりだそうで、その事を認識していなかったのかもしれません。
自分がお腹を痛めて産み、ここまで可愛がって育ててきた子が目の前で撥ねられるなんて、想像しただけで、あまりに悲しさに涙が出ます。
私ならどうしていただろう。
このお母さんは、子供を抱きかかえ、血を必死にハンカチで押さえながら泣き叫んでいたそうです。
同じ年頃の子を持つ親として、そして自分自身毎日車を運転するドライバーとして、この事件はものすごく考えさせられました。
反面教師というと言葉は悪いですが、私もこれからもっともっと子供の事を注意して生活しなくてはならないと思います。
実際、今日の幼稚園への通園路はかなりピリピリしてしまいました。
ドライバーのみなさん、例えばショッピングセンターの駐車場での制限速度を守っていますか。
抜け道にありがちな細い住宅街の路地、渋滞を回避している安心感でスピード出していませんか。
どちらも、歩行者としてヒヤッとした経験が、私自身一度ではありません。
子供って、飛び出す生き物です。
ボールを追っていたら、もうボールしか見えないんですよ。
子供がいそうな場所を運転する時は、いつでも子供が出てくる事を想定して運転して欲しいと、全てのドライバーに声を大にして言いたいです。
子供が飛び出してきて撥ねてしまったら、こちらに全く過失がなかったとしても、子供を死なせてしまったという重責を一生追わなければなりません。
ちなみに、ひき逃げの犯人ですが、27才の会社役員が出頭して逮捕されたそうです。
本人曰く「ボンという音はしたが、人をはねたことには気づかなかった」との事ですが・・・。
午後3時50分の出来事です。
5歳児なら身長は110cmくらいでしょうか。
撥ねる前ならまだしも、撥ねてもなお気づかないなんて事があるでしょうか。
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