|
カテゴリ:占星術
大相撲大阪場所は、新横綱稀勢の里の劇的な逆転優勝で幕を閉じた。
13日目、横綱日馬富士に一気にもっていかれ、土俵下に転落した時に肩を痛め、出場も危ぶまれた中、14日目は強行出場して鶴竜にあえなく敗退。 ここで、大関照ノ富士に星ひとつリードされた。新横綱として優勝を掴むためには、千秋楽で本割、決定戦と2番続けて照ノ富士を倒さなければならない。 かなりのプレッシャーだが、ここにひとつの小さな幸運があった。もし、千秋楽の相手が照ノ富士ではなかったら、まず、他の誰かが照ノ富士に勝ってくれなければならない。 同じプレッシャーならすべて自分にかかってくる方がよかったのではないか。 このブログで2013年5月に大関稀勢の里のホロスコープを探訪している。蠍座に冥王星がある世代のアスリートが台頭してきて、大相撲も例外ではないという視点で白鵬と共に取り上げたのだが、深くはリーディングしていない。 今回改めて、チャートを出力し、注目点を図に描いてみた。 ★稀勢の里 寛 1986年7月3日 兵庫県芦屋市生まれ 太陽は蟹座、出生時間が不明なので月は牡牛座か双子座なのか定かではない。 複合アスペクトでタイプ分けすると「ヨオド(神の指)」。火星と木星のセクスタイルに金星がクインカンクスで二等辺三角形を作る。 火星─木星のセクスタイルは、体力、闘志、野心を磨き、向上させていくという力士にとってはとても好ましいものだ。 神の指の1点を担う火星は山羊座の19度だが、今回の最大のポイントはトランジットの冥王星が山羊座19度で、彼のネイタル火星にある種の強烈な力を与えている点であろう。 冥王星の動きは遅いので、来る夏場所もまだ同じ度数にある。 これまで、素質・実力は誰もが認め、大関としても誰より安定した星を残しながら、自分の優勝がかかると負けてしまい、優勝に関係がなくなると白鵬に勝ったりしていた印象の稀勢の里が、春場所の千秋楽では、全く正反対の印象を見る人に植えつけたのではないだろうか。 メンタル面や気分を司るのは月なのだが、ネイタルの正しい月の位置が分からないので、春場所15日間のトランジットの月の動きを調べてみた。 初日が乙女座9度で千秋楽には魚座の2度と約180度進行していたが、場所中に稀勢の里のネイタルの冥王星、土星、天王星、海王星、火星とコンタクトしていったことになる。 通常、遅い天体のトランジットがネイタルの個人天体にコンタクトする方が影響が大きいが、今回に関しては、保護を象徴する月が、彼のネイタルの社会天体を頬をなでるようにやさしく激励して通り過ぎたかのようである。 そして運命の千秋楽には、トランジットの月とネイタル太陽とネイタル冥王星がグランドトラインを作っていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 29, 2017 07:43:58 PM
コメント(0) | コメントを書く
[占星術] カテゴリの最新記事
|