テーマ:自転車(13029)
カテゴリ:Bicycle
近年、スポーツ自転車の高価格化が激しいです。
カーボン化と円安が主な理由でしょうけど、変速の電動化などもあります。 ところでスポーツ自転車だけでなく、一般自転車も高価格化しました。 いわゆるママチャリという1~2万円で 売られている自転車が中心だったはずが、 今ではほぼ電動アシスト自転車です。 電動アシスト自転車は安くても7~8万円、 10万円くらいの価格は普通です。 一時期は1万円を切る激安自転車もあって、 品質の問題が取り上げられたのに、 気付けば自転車の価格が10倍近くまで上がっていました。 一般的に値上げは悪いイメージがあります。 値上げしたら売れなくなるんじゃないかという不安もあるでしょう。 しかし自転車業界はシマノが頻繁に値上げしているのも影響してそうですが、 ドンドン値上げが進んでいきます。 スポーツ自転車は自己満足や見栄の世界ですので、 本人が望めばいくらでもお金が払われます。 趣味の世界はそういうものです。 だからスポーツ自転車がいくら高価格化しても売れるでしょう。 それにスポーツ自転車の技術の進歩はとても速いです。 そしていい機材ほど人間の感覚に訴えるものが違います。 そして昨今は変速の電動化やディスクブレーキ化が進んでいます。 こういう新しい技術は性能や快適さの向上とともに 高価格化ももたらします。 ただし高価な機材にしてもタイムは大して変わりません。 ここは注意点であると同時に、やはり自己満足の世界なのですね。 それにも関わらず自転車業界は高価な機材じゃないと 走れないみたいな宣伝をするのが疑問なのですが… ところで一般車の方にも目を向けてみましょう。 一般自転車すなわちいわゆるママチャリはかつて低価格化が進んでいました。 日本メーカーのものだと2~3万円したのが、 中国製で1万円、もっと安いものだと7~8千円のものが スーパーやホームセンター、格安量販店で売られていました。 それがここ10年くらいで電動アシスト自転車が激増しました。 今ママチャリを見ると、ほとんどが電動アシスト自転車です。 電動アシスト自転車の価格は安くても7~8万円、普通は10万円くらいです。 日常の足に使う自転車の価格は10倍にもなったのです。 スポーツ自転車はここ20年で3倍くらいなので、 一般車はもっと恐ろしいほど値上がりしています。 それでも電動アシスト自転車は受け入れられています。 なぜなら圧倒的なメリットがあるからです。 いわゆるママチャリの大変なところは重いことでした。 車重の重さは電動アシスト自転車も同様ですが、 走って重いことがママチャリで大変なことでした。 しかし電動アシスト自転車は走っていて楽です。 子どもを前後に載せても楽々走ります。 人間の入力に対して2倍までアシストするので、 実質的に脚力が3倍になります。 すると一般人でも実業団レベルの脚力になります。 これでは坂も子どもを載せても楽なのは当然です。 ちなみに私が学生の頃、電動アシストの折り畳み自転車で 日光いろは坂を上った人がいましたが、 ロードバイクよりもタイムは速かったです。 しかも途中でバッテリーが尽きたのにです。 日光は坂が多く、いろは坂に辿り着くまでに バッテリーをかなり消費してしまったのだとか。 つまり自転車業界は技術による高価格化が進んでいて、 しかもそれによってユーザーにメリットをもたらして 高価格化が当たり前のように受け入れられているのです。 こういう業界って少ないですよね。 普通は技術でドンドン安くしていくと思います。 自動車も家電もそうです。 自転車業界を研究してみると発見がないかなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.24 07:52:40
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