白血球を調べよう
血液検査を受けると、そのひとつの項目に「白血球」というものがあります。この他、赤血球や血小板などを「血球」と言い、私達の血液は、この血球と「血漿」というもので出来ています。この「白血球」ですが、大きく分けて3種類に分かれます。それは、「単球」と呼ばれるものと、「顆粒球」、「リンパ球」」の3つです。先ほどの「顆粒球」は更に3つに分かれ、好中球、好酸球、好塩基球に分かれています。病院によっても違いますが、白血球のまずは「総数」を見てください。通常、白血球の数が4000~8500くらいであれば、まずは正常です。検査機関によっては、正常値が多少違いますのでご確認ください。そして、一番大切な事は、「顆粒球」と「リンパ球」、「単球」のバランスです。これは「福田―安保理論」と言って、臨床の場で確認もされ、学会発表もされていることです。正常の範囲は、「顆粒球」が54~60%、「リンパ球」が35~41%、「単球」が5%です。案外、白血球の総数が正常だとこの比率を見ていないドクターも多く、勿論、患者さんは見ていないと思います。最近の研究で、白血球は「自律神経」に支配されていることが分かってきました。自律神経は2種類あって、主にお昼間はたらく神経が「交感神経」、夜にはたらく神経が「副交感神経」です。この二つの神経がバランスをとりながら働いている時はいいのですが、一度、「ストレス」という刺激を受けるとバランスを崩してしまい、特に交感神経が働くと「顆粒球」を増加させます。「顆粒球」は、主に体に入ってきた「菌」などを食べてくれます。しかし、その菌を食べると粘膜上で死んでしまい、体に有害な「活性酸素」というものを出して死んでしまいます。そうすると「活性酸素」による攻撃を受けた細胞や粘膜は酸化や組織破壊へとつながっていきます。先ほどのバランスがとれた状態であれば「顆粒球」が多くても問題はないのですが、60%を超えた数値は危険区域に入っています。また、「リンパ球」が少ないと、「ウイルス」に対する抵抗力や毎日、3000~5000個程度生まれてくると言われているガン細胞を殺す力が弱くなります。ですから、一度、血液検査の「白血球」の総数、「顆粒球」「リンパ球」「単球」の数値を見られては如何でしょうか。何でも早めに異常に気がつけば治るのも早いものです。もし、「顆粒球」が多かった場合は、「つめもみ」をお勧めします。薬指は、交感神経につながっていますので、揉みますと顆粒球の増大につながりますので、残り、4本の爪の生え際を1回に20回程度、少し痛みを感じるくらいに揉んでみて下さい。これを一日に、朝、昼、晩と3回継続するだけで凄い効果が期待できます。「白血球」のバランスは免疫力の強さ、質も決めています。