ホルミシス効果
「ホルミシス」と言う言葉を聞かれたことがあるでしょうか。「ホルミシス」とは「ホルモン」と同一語源の「hormo」に由来するギリシャ語です。すなわち、「ホルミシス」=「刺激」と言う意味になります。そして、ここでいう「ホルミシス」は放射線による刺激のことを書こうと思います。放射線と言うと「大丈夫?」とか「害があるのでは?」と思いがちだと思いますが、実は同じ放射線でも「低線量の放射線」は人体に有益な効果があることが分かってきました。日本は世界で唯一、被爆をした国です。どうも放射線と言うと抵抗感があるかたも多いと思いますが、アメリカ・ミズリー大学の名誉教授・トーマス・D・ラッキー博士などの研究で「低線量の放射線」は「放射線ホルミシス」と呼ばれて21世紀の医学を変えてしまうかも分からないくらい期待されています。通常、「低線量」とは0.2Gy未満の線量の事をいいますが、自然界の中にも「自然放射線地域」と言って、土地によって放射線が多くでているところがあるそです。岡山大学の御船政明(元岡山大学助教授)が温泉で有名な「三朝温泉」周辺で37年間の研究の結果、この地域の人は全国平均の約半分しか「がん」による死者がいないことをつきとめました。また、中国広東省陽江には自然放射線の高い村が384あり、ここも「がん」による死者が約52%も少ないことが分かっています。自然放射線は紫外線、宇宙線、木や植物、大地などからも出ており、問題は「量」なのです。「放射線」の電離作用によって、空気が小イオン化されて「マイナスイオン」がでるそうです。秋田の玉川温泉の「北投石」に含まれるラジウムからも「マイナスイオン」が出ています。「ホルミシス」効果が期待できるのは「ラドン」温泉です。日本は「温泉国」といっていいくらい、「温泉」が各地にあります。また、今「岩盤浴」という形で各地にそういった施設が出来てきています。「ホルミシス」=「刺激」を受けることで人体が活性化して、自分で自分を治す力が湧いてくるのかな、と考えています。