2005/04/16(土)23:33
デイリーシガーの幻想
ダビドフ グランクリュ No.1で、心踊り、
翌日、モンテクリストNo.2に打ちのめされ、
次の日、コイーバ シグロ 4 の天衣無縫振りに圧倒されて、
完全にシガーに嵌ってしまった、あの頃。
毎日、無心で煙と戯れる事だけに心を砕いていた。
シガーに嵌ると、毎日喫いたくなる。
当然、経済的には相当な負担。
少しでも安くて美味しいシガーは無いものかと…。
多分、皆同じ事を考えるのだろう。
手巻きのプレミアムシガーの場合、工業製品のように品質は均一ではない。
巻きが固くてドロー(吸い込み)の悪い物も珍しくはない。
箱買いしても、一箱に数本どうしようもない物が混ざっていることも多いです。
販売店の管理によっても、味わいにバラツキが出る。
故に、1本だけ買って判断することは難しいし、1本で判断するべきではない。
結局、一銘柄につき数本買うことになる。
バラ売りで気に入ったものを見付けて、1箱注文すると、その店には在庫が無く、別の店から1箱取り寄せてみれば、同じ葉巻とは思えないような違いがあったことも何度か。
熟成の差なのか管理の違いか解らないけれど…。
安くて旨いと評判の高いものも在るが、「値段を考えれば…」という注釈が付くものが多いです。
結構旨いと思っても、1本千円を超えるものをデイリーシガーと呼んで良いものかという疑問もある。
「プライベートストック」は色が揃ってなくて、ダビドフの検品でハネられた物だから、ラッパーの色以外はダビドフと同じ品質、だという噂を信じて買ってみればダビドフとは格段の差があるし、摩訶不思議なことが多いです。
結論から言えば、デイリーシガー探しは程々にした方が良いと思います。
止めろとは言わないが、注ぎ込んだ金額に比べて、得られるものは少ないと覚悟した方が良いでしょう。
ハバナを数箱買った方が遥かに安上がりです。
一時、ヒュミドールが12個まで増えました。
それだけやっても、気に入ったものは片手の指で数えられる程。
効率が悪過ぎます。
中途半端なものを毎日喫うより、時々良い物を喫った方がと考えるようになりました。
少し、熱が醒めたせいでしょう。
「デイリーシガー探しの旅」の置き土産を吸い尽くしたら、後はハバナをヒュミに1箱か2箱、残りのヒュミドールはパイプ煙草専用にします。
日常の喫煙は美味しいパイプ煙草が在りますからね。