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カテゴリ:小杉光司の考え
昨日の「陸王」観ました。
あれを見てると自分に被ることもあって涙がいつのまにか出てる。 僕らが独立してお店を出すときに一番苦労したのは仕入れだった。ツテもコネもなく、色々なお店を見て歩き、雑誌で調べ末巻に載っているメーカーの電話番号にいきなり電話した。 「いきなりすみません。わたくし小杉と申しますが、今後独立しお店をはじめたいと思っているのですが、御社の商品がとにかく気に入ったので卸していただけないでしょうか。」 どこの誰かもわからない。いきなりの電話でどのメーカーもマトモに取り合ってくれず、話を聞いてくれたメーカーもまだ店がハッキリ決まってない事を知ると、また具体的になったら連絡くださいと電話を切られた。 どうしてもここの商品は仕入たいと、意気込んで電話したメーカー3社にも全て断れ、諦めきれず、また電話をしたが無理の一点張り。それでもどうにかしたいと、手紙を3度書いて送ったが返信は一度もなかった。 諦めなければなんとかなる。 そんなのウソだった。 結局、ドラマみたいな事は起こらずに途方にくれた。いきなり思うようにいかず俺の店はもう終わりだ…ぐらいにその時は思ったと思う。 でももう引き返す事は出来ず、その後も50以上のメーカーに電話した。会ってくれたのはその半分。さらにその中で取引してくれたのは、さらに半分だった。 なんとか商品を集めるも店内はスカスカ。そのままオープンの日を迎える事になった。 でも、不安いっぱいだったあの日から、もう10年つづいてる。 事業も人生もそうだけど、思った通りになんかいかない。もちろんドラマみたいな事なんて滅多に起こらない。努力が報われないこともたくさんあるし、理不尽だと思うことも山ほどある。 当然、夢なんて基本叶わない。 でも、それがどうした? 大切なのはそこから。 動いて、動いて、動くんだよ。俺。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.11.13 08:36:34
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