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カテゴリ:小杉光司の考え
ちょっと商売の真面目な話、つまらなく長い文なので気になる方だけどうぞ 笑
例えば(コスコジでいうと)「10」モノを仕入れて「7」定価(割引なし)で売れないと商売としては赤字です。 「8」売れてからキチンと黒字になるイメージですね。「6」売れて、売れてる気分になってると最終的な結果は散々なんてことはよくある話です。 でも「10」仕入れて『8』もしくは「7」を割引なしで売ることがどれだけ難しいか。 これはやってみないとなかなか実感できないと思います。多分、4ヶ月前に独立した日向野くんはそれを今、実感してる頃ではないでしょうか。そして、それが進むと仕入れそのものが怖くなる。仕入れられなくなる。そうなるともう本当に悪循環です。無いものは売れませんから。 仕入れは誰の確約もなくするものですから、本当に博打と一緒です。 でも博打をただの博打にしないように、商品の魅力のみに頼らないように、あらゆる手段を使って確率を高めていく。お客さんが買うのは商品ですし、売れてお金になるのも商品ですから、もちろん大切です。ですが、もっと大事なのは「それを取り囲むもの」。 いいものを置けば売れる時代ではないですし、いいものを置けばいいお店になれるわけでもない。 時代とともにそれが顕著になってきたと思います。 例えば ・働く人のモチベーションやチームとしての力 ・お客さんとの信頼関係と人間関係 ・商品そのものが置かれる場所や環境、演出 ・事業の存在意義とポジショニング ・理念からつながる事業の一貫性 ・経営者の経営に対する姿勢とその露出 などなど 言葉にするとやたらめんどくさそう(笑)ですがこういったことのすべてが『お店で物が売れる』 さらに「売れ続ける」ということにつながっていると僕は考えています。 経営者はそういった商品やサービスを「取り囲むもの」の重要性と実際それはなんなのか?を探すことも含めて全体をデザインしていく必要があります。 限りある資源をどう使い、どう振り分けて構築していくか。自分でやるものもあれば、誰かにやってもらうものもあるでしょうし、すぐデザインできるものもあれば、5年、10年単位で積み上げていくものもあると思います。 ただまず設計すること。イメージし完成図をつくること。(下の写真のようなもの)経営者はそこに時間を取らないといけないと思います。 僕もまだまだ能力も経験も足りずうまくはいかないことばかりですが、最終的なありたい姿はかなりイメージできています。 経営はバランス。よくそう言われますがまさにそうだと思います。 コンサルタントはコレだけをやれ!得意を活かしてマイナスを消せ!的な事を良く言いますが、ゼロから12年やってきた僕から言わせてもらうと、それではまず間違いなくうまくいきません。 あらゆることが一定ラインにいっていないとできていないところから売上や利益は漏れ流れていく。 ただ「あらゆることを一定以上」はものすごい労力が必要です。一人ではとても無理、だからチームが必要だというのが僕の持論です。 商品だけを見て(もしくは一部の取り組みに依存して)事業全体を俯瞰できないとバランスなどまず取れない。(昔より細部にわたってないといけないので、より成功が難しい時代です。)俯瞰してさらに徹底してチームで実践できる店や会社のみが、自らを成長させ、中身を充実させ、より関わる人を幸せにできるのだと思います。 ただ、一方で僕がこの数年にすごく感じるのは そういったひとつひとつの取り組みや施策(仕事)を「楽しさ」で包めるかどうか?です。 楽しさは結構無敵で、やりがいを感じ、時間が経つのも早く、集中でき、効率的。さらにそれが人に伝わるのでどんどん伝染し、成果も早く出る。 今風にいえば生産性が高いのです。 極端なことを言えば、仕事が楽しさで埋め尽くされればさっきのまどろっこしい取り組み全てが、いらないのではないかと思うぐらいです。 1人1人のスタッフは好きな事が違いますが、好きなこと以外やらない、ぐらいの徹底さがあってもいいのかも知れません。 ・商品やサービスを取り囲むもの ・事業全体を俯瞰してデザイン ・仕事を楽しさで包む 僕はこの三つを意識して2019年も進んでいくつもりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.01.06 09:35:05
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