テーマ:スローフードでいこう!(82)
カテゴリ:スローフード
このあたりでは高菜がよく育ちます。
驚くほどの大きさになるのですが、これは稲刈りのお手伝いのお礼におばちゃんからもらった1年ものの高菜。 おばちゃんの家の裏にある蔵に、木のおおきな樽があって、去年つけた高菜がその樽の中にありました。 樽にはうすが重石代わりに入っていて、それを取り出すと強烈な匂いが蔵の中に充満します。 水の上にちょっと白いカビ??? 『かびてるみたいだけど、大丈夫なの?』 『こんなんは、問題ないよ、塩が効いてるから大丈夫さ』 『へえ~・・・』 『だめじゃん、もっと大きいバケツをモッテコシって言ったのに、それじゃあたいして入らんよ』 ・・・・・・と、それでも一番でかいタッパをもっていったのに、下のほうから出てくる出てくる・・・大量の高菜。 これを2日家で塩抜きをするのですが、それがもう強烈な匂いでねえ・・・ でも、おばちゃんが煮た高菜はまったく匂いわず、高菜のおいしさはそのまま。 以下伝授されたレシピ 1、2日塩抜きした高菜は、一口大に切る。 2、鍋に油を入れてそこで高菜をいためたら、浸るくらいの水をいれて、グツグツ煮て、およそ5分ほどしたら、一旦ざるにあげてしまいます。 3、ごま油入れた鍋に、煮干をいれ(大きいものは小さくはさみで切っておくほうがいいです。フードプロセッサーよりはさみがよさそう)炒めて、先ほどの一度煮こぼした高菜を入れて炒め合わせ、そこに水を加えてグツグツ煮ます。 4、煮干が柔らかくなれば、あとは好みで高菜を煮詰め、固めが好きならこの時点で残った水気を少しすてて、しょうゆとみりんで味をつけます。 こうすると、高菜の臭さはなくなり、煮干が良い味をだして、美味しい高菜の煮物になります。お好みで最後にごま油を流してもいいでしょう。 高菜はとうがらしもたっぷり入って漬けてあるので、出来上がりはピリリとした辛味が出ます。煮干が大きすぎて、私は大の苦手の魚の目が入ってしまうので、これは取り除きたいところですが、頭もみんな美味しく食べられます。カルシウムいっぱいで、これって栄養的にもよいのでは? 冬に塩漬けした高菜が夏場を越えても、こんなに美味しく食べられるなんて・・・ちょっとびっくりです。 土でヒンヤリする蔵と、木の大きな樽、この2つが不可欠だとしたら、我が家では試すことができません。 私は匂う高菜の油いためも平気なのですが、夫がとても苦手で今まで食べなかったのに、煮たら高菜か野沢菜かわからない?って。(味音痴でもある) でも、食べあきない美味しさは、淡白な野沢菜ではなく、高菜ならではなのだと思います。 収穫して漬ける時に、声をかけて、とお願いしてあるけれど、どうも忘れられちゃうみたいで・・・ お隣ならいいのですが、結構距離があるのでタイミングよく出くわせたら、漬け方もお知らせしますね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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