マムの素 * 青カバ・ウィリアムはかく語る

2010/09/04(土)22:47

酷暑の見仏記7 高野山遍照光院 涙の如来さま

和歌山(29)

前回 高野山総本山金剛峯寺 8月14日 午後4時30分 別格本山遍照光院 住所:和歌山県伊都郡高野町高野山575番地 電話:0736-56-2124 遍照光院は高野山の寺院なかでも弘法大師が 創建されたといわれ非常に格式の高い別格本山です。 1265年頃に、それまで風化しやすかった木製の 卒塔婆だった道標の町石を石塔にかえられたのは 遍照光院の覚きょう上人です。そのおかげで 道標は、今日にも姿をとどめているわけです。 アールデコを思わせる遍照光院 玄関 透かし彫り 今回の高野山紀行のマム的目玉は、この遍照光院の 本堂に安置された快慶作の阿弥陀如来さんの拝観です。 思い起こせばあな悔しや1年前の悲劇! この阿弥陀さんは泊まらずしては拝観が できませぬ。ってことで、わざわざお泊りのマムです。 遍照光院さんは宿坊としては あくまでマムの主観ですが、由緒ある わりには、雑駁な感じがしました。 例えをだせばいろいろあるのだけれど、 たまたまだったのでしょう。 なにせ、お盆真っ盛りで、ご近所の酒屋さん いわく「今日は朝から15件もまわって大忙しって 住職がいってましたよ」。。。なのできっと いろいろと大変だったのでしょう・・・と お茶をにごしましょう。 笑 宝来 この切り絵の宝来は高野山のお寺さんの いたるところで見ることができる 「高野山名物」です。 庭先はすぐ山で、とても美しいのですが このところ頻繁におこる土石流を思うと、 風流一辺倒になれぬ不幸なマムです。 2010年08月14日夕食 2010年08月15日朝食 お食事はレビューに「不味い」と書かれていたのですが、 不味いことはありませんでした。宿坊としては満足できる ものです。 さてさて、阿弥陀如来さんですっ。 阿弥陀さん拝観は朝のお勤めで本堂に 入ったおりに可能とのこと。 お勤めは6時30分の予定で10分前に知らせに 来るとっ。 で、 当日、6時20分になっても来ないアルヨ。 不安になって(なにせ」拝観のために泊まったわけで)、 お坊様にきくと7時になったので10分前に 知らせますとのこと。 で、 6時50分になっても来ないアル。 不安になって聞きにいくヨ。 そしたら7時30分になったて言うアルヨ。 10分前に知らせる言うアルネ。 でもこれ嘘アルヨ。 誰も来ないネ。いてもたってもいられないマム。 ってことで本堂に自主的にいくと、 若いお坊様が「どうぞお入りください」と。 で、マムは入ったネエ。 ク~。 したらばよ、ご住職が 「戸が閉まってたでしょ。なんで入ってきますか」 って、おこるヨ。 もうため息。 ま、そんなこんなだったけど7時30分から 朝のお勤めがはじまり、めでたく 快慶作の阿弥陀如来立像を拝観する幸福が やってきました。 あ~ドキドキ。 うっ。 ク~。 見えませぬ。 暗くて見えませぬ。 必死で目をこらすマム。 ひたすら見つめるマム。 お~、浮かびあがってきました。 その お姿は、 です。 暗闇に玉眼が浮かびあがってきました。 なんとも言えないですね。 いい意味でね。 マムの語彙では伝えられない。 これだけでも嬉しいのですが、 やはりちとがっかり。 1年の思いがやっと実を結ぶと思っていた わけですからね。 悲 オシマイ じゃあ、申し訳ないので、 阿弥陀如来さんは このようなお姿です。 遍照光院 阿弥陀如来像(快慶作) 見仏というのは得てしてこういうものなんです。 達観 遍照光院山門 予約はコチラを 遍照光院(へんじょうこういん) 次回は高野山町中を

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