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 マムの素 *             青カバ・ウィリアムはかく語る

マムの素 * 青カバ・ウィリアムはかく語る

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2010.10.11
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彼岸花のこと



花さき山

花さき山価格:1,260円

斎藤隆介 作/滝平二郎 絵


花さき山の花の絵(切り絵)を見ると

彼岸花を思う。




この本を手にしたのは高校1年のとき。

絵本がはやりだしたころ。

この本は絵本ブームの先駆けかも。



hanasa11





お 話

ヤマンバがすむ山に、山菜をとりにいった

10歳のあやが迷いこみます。

そこには一面みたこともないような

美しい花が咲いていていました。


ヤマンバは、誰かがひとつ良いことを

するたびに咲く花だと教えます。

あやの足元に咲いている花は、貧しい家の

ことを思い、昨日あやが自分はがまんする

から、妹に着物を買ってやってくれといった

時に咲いた花です。  


あやの足もとに咲こうとしている花は、

双子の赤ちゃんの、本の少し先にうまれた

お兄ちゃんが、母親のお乳を我慢して弟に飲

ませた時に咲きだしたものです。 

弟はお乳を吸いながら片方のあいた方の母親の

お乳を手でぎゅっと握りしめています。

お兄ちゃんはじっとそれを見つめて

弟のためにがまんします。 


ヤマンバは説きます。「あっちの山は、山火事に

なったときに三コという大男がかぶさって焼け

死んでできた山だ。八郎潟は八郎が死をもって

海をかえたものだ。やさしいことをすれば

花がさく。命をかけてすれば 山がうまれる」と。


家に帰ってお父さんやお母さんにこの話をしま

すが、誰も信じてくれません。

そこでもう1度山にはいってみるのですが、

再びそのヤマンバに会うことも

花をみることもできませんでした。でも、

それからもずっとあやは、いいことをするたびに

この花が今咲いてると思ったということです。




花さき山






この絵本は美しい話と美しい絵で、名作と

いわれています。

学校の読書感想文ではひくてあまたのようです。



他者のために自分を犠牲にすることの尊さを

この本がうたっているのは明白です。



作中で、斎藤氏は自己犠牲の尊さを強調するため

でしょう。 乳飲み子にさえ我慢することを

させます。双子の弟は母親の乳房を吸いながら

片方は手でしっかりつかんでる。兄はこらえて

います。斎藤氏はここぞとばかりに強調します。


まさに我慢のデフォルメです。


他者を助けるためには死をもじさないとは・・・。



昔ながら説教説話だと思ってフムフムと読んで



昔のお話って、いい事をしたら報われる、とか

悪いことしたら地獄だとか。その反面意味もなく、

いがいとはちゃめちゃで残酷で、悲惨なんですよ。



終わらせるのならいいんだけど、これで子供

にどういう感想を、学校は、あるいは教育者は、

大人は、もとめようとしているのかなあと

マムはちょっと心配です。


画一的な「自己犠牲は美しい」なんて子供に

もとめるのはマムはイヤですね。


勿論現代の教育者がそのような短絡一辺倒の

考えをおしつけるとは思えられませんが







この本は冒頭に書きましたようにマムが

購入したのは高校1年(多分ね)の時です。

この本が出版されたのは1969年です。

当時はね、まだ、このような絵本は絵本だけど

子供のための絵本ではありませんでした。


当時、絵本は誰が買っていたか!

それは、マムたち年代の学生がおしゃれで、

あるいはカルチャーとして買いだしたんです。


アンアンを読んでいる女性が絵本も読むって

感じね。

これが絵本のブームとなっていくんです。

当時の私たちは、「あ~きれいな絵に

美しくも哀しい話ねぇ」でおしまいっ。

で、飾っていた。



で、戻りますが、子供の場合、子供がみずから、

これが読みたい読みたいと言ったわけではない

と思うのね。多分子供にとってはこわい絵と

気の毒なお話なんじゃないかなあ。



で、それでいいのよ。絵本なんてね。



マムが、もし教育者で、この絵本を授業で使う

ならば、いろんな意見を出させて、なんでなんで

どうして、どうしてと議論沸騰させて考える材料

としてつかいますね。


勿論、自己犠牲の美しさにたいする感性も

認めたうえで、子供たちの素直な意見を

引き出したいですね。



そういう意味ではこの「花さき山」は

いろんな考えが吹き出す名作といえます。




あのね、マムが双子のお姉ちゃんで小さい時
から我慢ばかりさせられたらグレちゃうよ。
それかズル賢い子になっちゃうよ。





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じぶんのことより ひとのことを おもって

なみだを いっぱい ためて しんぼうすると、

そのやさしさと、けなげさが、

こうして 花になって、 さきだすのだ。

          (花さき山より抜粋) 





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Last updated  2010.10.11 19:30:39
コメント(8) | コメントを書く
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苦手でしたー   ヴィータちゃん さん
モチモチの木は持ってましたが、自ら買った本ではもちろん無く、子供のときはやっぱり、暗いし、怖い絵柄で好きじゃなかったですね。
話は嫌いじゃなかったですけど。
やっぱり、子供のとき好きだったのは、ぐりとぐらみたいに、食べ物がでてくるやつ!
絵本は高いので、働き出したら、一時期、集めましたねー。 (2010.10.11 18:21:21)

Re:苦手でしたー(10/11)   poco-mom さん
ヴィータちゃんさん
>モチモチの木は持ってましたが、自ら買った本ではもちろん無く、子供のときはやっぱり、暗いし、怖い絵柄で好きじゃなかったですね。
>話は嫌いじゃなかったですけど。

うちにはもちもちの木もあるよ~。

>やっぱり、子供のとき好きだったのは、ぐりとぐらみたいに、食べ物がでてくるやつ!

ぐりとぐら!
うちのプリンスも舞姫もすきでした~。

>絵本は高いので、働き出したら、一時期、集めましたねー。

そうなんだよね。意外と大きくなって買い集めたりするんだよね。
我が家にはそういう年代物の絵本がいっぱいあります。
孫に読み聞かせて説教でもしましょうかねぇ。
といっても孫が出来る日はきそうにもありませんけど。

(2010.10.11 19:19:37)

多様な感受性を   ジャコウネズミ さん
受け止めて、育むのはとても難しいです。同時に他者への思いやりにも心を動かせるようにしないと単なる我が儘になっちゃいますから。現代の先生方は悩んでるでしょうね~。
子供の頃、「たき・へいじろう」だと長い間、勘違いしてました(笑)。ジャコウにとっては「ベロ出しチョンマ」が一番印象的でした。 (2010.10.11 19:28:42)

Re:多様な感受性を(10/11)   poco-mom さん
ジャコウネズミさん
>受け止めて、育むのはとても難しいです。同時に他者への思いやりにも心を動かせるようにしないと単なる我が儘になっちゃいますから。現代の先生方は悩んでるでしょうね~。
>子供の頃、「たき・へいじろう」だと長い間、勘違いしてました(笑)。ジャコウにとっては「ベロ出しチョンマ」が一番印象的でした。

ベロだしチョンマはカムイ伝にでも出てきそうな話ですよね。マムも強烈な印象をもっています。子供には読み聞かせてないなあ。

たきへいじろう!
ナイスです 笑。

それからマムは兄貴じゃなくて弟分かもしれないよ。
マムは根っからのウソツキだから。 (2010.10.11 19:44:27)

Re:彼岸花から花さき山へ(10/11)   たびさ さん
私は、たぶんこれ、結構小さい時に読んでますねぇ。
家にあったのを、勝手に自分で読んでたんですが。

八郎は、お話の印象がかなり残っているけれど
この花さき山の絵本は、
絵を見て、すぐに読んだ事自体は思い出したのですが
お話のすじは、まーーったく覚えてませんでした。 笑

(2010.10.12 00:56:07)

Re[1]:彼岸花から花さき山へ(10/11)   poco-mom さん
たびささん
>私は、たぶんこれ、結構小さい時に読んでますねぇ。
>家にあったのを、勝手に自分で読んでたんですが。

>八郎は、お話の印象がかなり残っているけれど
>この花さき山の絵本は、
>絵を見て、すぐに読んだ事自体は思い出したのですが
>お話のすじは、まーーったく覚えてませんでした。 笑

花さき山にはしっかり八郎のこともでています。
三コも独立して絵本になっていますから、花さき山はオールスター出演ということになりますね。

斎藤さんは、滝平さんと組んで、絵本作りをなさっているのですが、
子供は視覚的ところから頭にはいるのか?、斎藤さんの物語より絵の印象の方が強いみたいですね。
(2010.10.12 22:59:53)

Re:彼岸花から花さき山へ   象のしっぽ さん
知りませんでしたが嫁は知ってました。
内容は覚えてませんでした。
怖い絵だと思ったと言ってました。 (2010.10.13 14:06:28)

Re[1]:彼岸花から花さき山へ(10/11)   poco-mom さん
象のしっぽさん
>知りませんでしたが嫁は知ってました。
>内容は覚えてませんでした。
>怖い絵だと思ったと言ってました。

怖い絵という印象を持つ方がおおいですね。
殿方はあまり絵本見ないから知らなくて当然香奈。 (2010.10.13 22:48:54)


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