マムの素 * 青カバ・ウィリアムはかく語る

2011/09/14(水)22:32

揚羽並子の蛹化の様子

アゲハ、その他の自然観察(37)

ナミアゲハ(キアゲハ)の蛹化 2011年09月08日ナミアゲハ5齢幼虫、揚羽並子 柚子の鉢植え2鉢のうちの1鉢には 5頭のアゲハの幼虫がいます。 そのうちの1頭は黒アゲハのチョコマカ君で、 あとはナミアゲハ(キアゲハ)です。 そのナミアゲハの長女格の揚羽並子を ご披露しましょう。 並子はバリバリ柚子の歯を食べて、5齢幼虫 (終齢幼虫)となり、丸々太り親指大に成長すると、 2011年09月08日アゲハの終齢幼虫の前蛹化前の便 緑色に水分の多い便をします。 これが蛹になる前、蛹前化(ぜんようか) の前兆です。 さて、そうなると、アゲハは蛹になる場所探しの 旅にでます。柚子の葉も食べずひたすら安住の 場所を探すべく動きまわります。 この旅はとても危険で柚子の木よりおりて違う場所へと 移動するので、その最中に泥まみれになり蟻にたかられ たり、鳥についばまれたり、踏みつけられたりと ほとんどが命を落とします。 そのために、段ボールを用意し、そこに箸や枯れ枝を いれて、揚羽並子を移します。 好みの場所の角度は60度くらいでしょうか。 羽化するときに羽がひろがりやすくてひろげた羽が ひっからないところを探し続けます。 長女の揚羽並子は半日以上動き、 やっとお気に入りというか納得のいく 枝をさだめ、逆さになり口から粘液をだし お尻を固定する土台をつくり、 まずお尻を固定します。 糸をはき体を入れている様子 次は口から糸をはき輪っかをつくり その輪に自分の体をいれます。 その作業は、体をそったりちぢめたりと 見ていてハラハラドキドキするものです。 2011年09月10日7時30分ナミアゲハの前蛹 体が糸でしっかりと枝に固定されました。 この状態を「前蛹ぜんよう」と いいます。 上の写真を撮って1時間後。 体がひからびているのがわかります。 2011年09月10日8時30分 頭部は骸骨のようでしょ。 2011年09月10日8時30分 さあて、その1時間後におこる蛹化は まるで見世物そのものです。 わずか、10分間ほどですが、 羽化よりも生命の神秘を感じるひとときです。 9時30分~9時40分のショウをお楽しみください! 首の黒い輪がどんどん下がっていきます。 小さくなった洋服を脱ぎすてている わけです。 洋服がお尻の方に丸まっています。 この丸まった洋服は、お尻がぴょんと跳ね あがり転がりおちていきます。 ナミアゲハ前蛹の抜け殻 抜け殻の上方が頭です。 午前9時40分 2011年09月10日9時45分 蛹になったばかりのナミアゲハ ナミアゲハは蛹になりました。 生きているので、時々、 ドクンと動きます。 10日前後で羽化すると思います。 9月2日に生まれたクロアゲハのチョコマカ君はこんなに立派 に育ってます。3齢幼虫になった直後です。 後方に抜け殻がみえます。この殻を食べちゃうんですよ。                              つづく

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