酷暑の三都見仏記4 大門から霊宝館へ
前回 丹生官省符神社から大門へ2010年8月14日14:002010年08月14日高野山大門 大きいですよ~。昔ね、♪大きいことはいいことだ~森永エールチョコレート♪っていうコマーシャルがあったんだけど、ホント、大きいことはいいことね。達成感がありますもの。裏手 1年前の高野山紀行では、実は大門を訪問していなかったので、素直に感動のマムです。バスに乗らずテクテク歩くことにします。神仏習合のお山である高野山は、いたるところに朱色のお社がたっています。いつものことですが、見仏がはじまると昼食をとるのを忘れてしまうマム。食べてないことを思い出して、民家がにわか改造をしたようなお蕎麦やさんへ。座敷に座ったとたん、琴の調べが流れだしたのには興醒め。こういうところでは、無音の音を楽しみたいものなのですが 笑。天井を見ると・・・神棚のあとかなあ。と、ズルズルお蕎麦を食べて1,100円で御馳走さまでした。さあて、エネルギー充填も終わり、ご機嫌のピョコタン歩きのマムです。高野山は、そう広くありません。基本的には歩いてまわる・・・ですよ!5分強歩いたかな。あ~ら、霊宝館が!それも今回は、去年の夏に展示されていなかった快慶の孔雀明王さんがおでましだあ。あな うれしや の マムです。だって、写真でのみの拝観だったんですもの。コレで決着がつく・・・と思ったんだなあ。2010年08月14日高野山霊宝館高野山 霊宝館伊都郡高野町高野山306 電話 0736-56-2029 高野山においでになったら霊宝館には是非入館してくださいね。運慶快慶の宝庫です。八大童子の見事なこと。間近にて拝観できますから。去年は八大童子さんの揃い踏みで、みなさんとお会いできたのですが、孔雀明王さんはおいでではありませんでした。今回は、制多迦童子 八大童子さんの中から制多迦童子(せいたかどうじ)、矜羯羅童子(こんがらどうじ)のお二方が登場です。そして、孔雀明王さんなわけです。孔雀明王 コレで決着がつく・・・ハイ・・・つきました。笑実はね、お会いしたくてしかたがなかった孔雀明王さんは写真で見る限り、快慶の研ぎ澄まされた感じがないのね。そのうえ、孔雀が鈍な感じ。ボタ~っとしてる。実際はどうなんだろう? ってずっと思っていたんだなあ。答はやはり鈍な感じでした。快慶贔屓のマムとしては好きになれない作品でした。孔雀明王という、真言密教の雰囲気に惑わされて、あるいは、この道具立てに眼つぶしをくらって「とてもお美しい」と思ってしまうんだなあ・・・と、孔雀明王さんのまわりをグルグル歩きまわりながら思うマムでした。しかし、拝観がかないとても幸せな時間でした。写真と、実際にお会いして自分の目をとおしての実像は違うことが多々あります。例えば、奈良法華寺の秘仏十一面観音さんは、写真で見る限りは、ボタリとしたお方なので好感がもてなかったのですが、お会いすると、それは気高く、凛としたおきれいな方でした。おっと3時30分です。今日の宿舎の遍照光院には3時に入ることになっています。電話でおくれることを伝えなくっちゃね。「もしもし遍照光院さんですか?今、霊宝館ですが、金剛峯寺によったりするので5時ころにそちらにまいりますが・・・」2010年08月14日遍照光院 つづく