|
カテゴリ:カテゴリ未分類
会社の前に、割と大きな用水路がある。
少し広めで、深いので、魚もいて、小学生が網を持って、 魚を捕っている姿を何度もみたことがある。 昨日も小さな男の子が網を持って魚とにらめっこしてる。 「お魚とれるん?」って聞くと、こくんってうなずく。 でも、その子の網使いは恐ろしくスローで、魚は網をくぐり抜けてしまう。 しばらくすると、少し離れたところから、近所のおじいちゃんが 「おーい、坊主!落ちるなよーーーー」って優しい顔で見ている。 すると男の子はまた、こくんってうなずく。 それを見ていて、私は自転車の補助輪がはずれたばかりの頃を思い出した。 補助輪がはずれた私はうれしくてうれしくて、隣のトモコちゃんと、 少し離れた友達のおうちに遊びに行った。 私が前で、トモコちゃんは後、二人自転車で走っていた。 ちょうど会社の前にあるのと同じくらいの、用水路の横を通って、 橋を渡って、振り向くと、トモコちゃんの姿が消えていた。 まだ二人とも補助輪がはずれたばかり、トモコちゃんは曲がりきれず、 用水路に落ちてしまったのだ。 近くで農作業をしていたおじいちゃんとおばあちゃんが、 トモコちゃんを助けてくれ、泣いているトモコちゃんを慰めてくれた。 小さいながら、私は助けてくれたおじいちゃん達に ほんわか優しいものを感じたのを今でも覚えてる。 多分、昨日の近所のおじいちゃんの顔を見て、思い出したんだろうね。 岡山ってええわぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|