2012/01/28(土)17:13
円が、ユーロが・・・
1月16日ユーロが97円まで下がった。
新聞、TVでも大きく取り上げていた。
ところがここを底に1月26日102.2円まで5円の上昇。
一方、ドルはしばらく76円の後半をウロウロしていたが、1月17日の76.5円から、24日の77.0円そこから2日足らずで78.3円へ。
つまり、円安になったのだ。
その背景に、25日発表された「2011年の貿易収支が31年ぶりの大赤字」により、円が売られ始めたのだ・・・と、まことしやかな話。
ドル預金貧乏のoyajiは、やっと円安ドル高が始まって、預金の価値が少し戻ってくれると喜んだのだが・・・・
ドルの価値(主要通貨に対する全体的な価値)は2011年7-8月頃を底にして、かなり高くなってきていた。(その間、ユーロは落ち続けた)
そして、ドルが上がりすぎた、ユーロが下がりすぎたとして、1月13日からは一転下がり始めた。
そんな状況でユーロが高くなり、円が安くなるのかとワクワクしていたら、日本の貿易収支発表の翌日26日、アメリカが低金利政策を延長するとの話。
(これには、大統領選挙に向け、貿易収支を改善するためもドル安誘導という見方もある。)
一転してドルは2日で78円から、元の75円後半まで戻ってしまった。
更に来週は・・・・またもや円の史上最高値を狙いそうな雰囲気である。
oyajiのワクワクは吹っ飛んでしまった。
が、ガ、ここにはもう一つ裏話がある。
ユーロが97円のころ、中国で「円を売ってユーロを買え、102.5円になる」という話が出回っていたらしい。
投資好きの中国人はさぞかしこの話に乗って行動したのだろう。
その通りに、ユーロは上がり円は下がる、おまけにタイミング良く、日本の貿易赤字の話が出てきた。
ユーロ102.2円、目的達成とばかりに中国の投資家は買ったユーロを売り、円を買い戻した---とすればつじつまが合う。
中国正月で寝ている間に5%の利益が出たのだ。
こうなると、20-30年前の大蔵官僚は海外に一生懸命日本の情報を流していたと言われるが、今もそうなのかと思ってしまう。
でもねー、この数ヶ月、数年間、会見の度に「日本は一時的に景気が悪いが、持ち直す、悪いのは震災・洪水・ヨーロッパのせい」と言い続け、特に何をするわけでもない人。
あれをやります、これをやります、今検討中ですと言いながら、何も出来ていない人。
デフレは更に進み、もう日本では生産出来ないと産業の空洞化は着々と進む。
このまま、どん底まで行くしかないのでしょうか。