2012/02/03(金)08:41
発言姿勢の違い FRB議長
「日本の貿易収支が31年ぶりの赤字」かと思ったら、今度は
「企業の業績が軒並み赤字」ときた。
そして「近い将来日本国債が暴落か」などという話が浮上(週刊誌ではなく新聞で)とも。
円高-デフレ-輸出減-収益悪化-日本での生産ギブアップ
などなど、国債への信頼感崩壊へのカウントダウンが始まったか?
政府とりわけ日銀でこれまでの発表・発言では、いつも
「今はよろしくないが、回復の兆しがある。」とこの先に期待するが、かといって今何をするかは、ない。
いや、放っておいても良くなるのだから、何もする必要はない。
その一方で米国のガイトナーとか、バーナンキとかは確実に成果を出すように思う。
先月のやや円高が戻りかけたところで、一言「米国の低金利政策を延長する」と発表すれば、一気に円高、ユーロ高、ドル安。10兆円の為替介入と同じような効果を言葉で実現する。
UPDATE1: バーナンキ米FRB議長の議会証言での発言要旨
[ワシントン 2日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は2日、米下院予算委員会で証言を行った。証言内容は以下の通り。
この中からいくつかの言葉を抜粋すると
・米国の金融システムと経済を守るため、可能な限りのすべての措置をとる。
・回復のペースはいら立たしいほど緩慢だ。さらに、緩慢な成長の結果、経済は衝撃を受けやすい状態にある。
・低水準から回復したものの、歴史的な基準から見れば依然としてかなり低い水準にとどまっている。
どうですか、同じ中央銀行のトップでも随分と違うように思えるのですが・・・
現状の悪さを協調して、自国の改善のために何でもやるという意思が見える。
昨年末のTIME誌だったか、世界に影響を与えた(貢献した?)100人の中に白川氏が選ばれたとか。
日本では取り上げられなくても、米国にとっては多大な貢献をしたということだろうか。
総裁の任期が終わるときには、在任中に何を目標にして、何をやり、結果はどうだったのかをちゃんと評価してから退職金額を決めてほしいものだ。
(もちろん現政権も)
企業では段々と成果の評価が厳しくなっている。その場、その地位にいたことが重要ではなく何をしたかが問われなければならない。とりわけ高い地位にいた人は。