原発事故収束 すばらしい!!
首相「原発事故収束」を宣言 ステップ2達成、廃炉作業へいやーすばらしい、実に良かった。政府が掲げた目標通りに「収束」できた。これは現政権が努力した成果だ。議案を残したまま、国会を早々と閉会し、韓国次に中国、インドでトップと会談する前にいい土産ができた。これで胸を張って「福島の事故は片付きました」と言うことが出来る。野田さん、細野さんの実行力は大したものだ。・・・と、ところで(1)・「収束」と書いているけど「終息」ではないのですね。 辞書では、終息は「事が終わって、収まること」だけど、 収束は「おさまりがつくこと。収斂、ある状態に限りなく近づくこと」 終わったと言いきらないところが、聞く人に配慮しているというか、付け込まれないための逃げというかだが、そんなこと言える分けがない。 ところでこれを英語に訳す場合、どう表現したのだろう。 英語力の乏しいoyajiでは「end」で終わったと言うしか能がない。「converge」では意味が違うだろう。 NY timesで勉強しよう。Japan’s Prime Minister Declares Fukushima Plant Stable まず表題は、収束宣言ではなく安定化宣言なんですね。 TOKYO - Prime Minister Yoshihiko Noda of Japan has declared an end to the world’s worst nuclear crisis since Chernobyl, saying technicians have regained control of reactors at the Fukushima Daiichi nuclear power plant. 1行目はやはり、最悪の核事故に対して「終了end」を宣言 と言うことなのでしょうか。They also say the milestone of a cold shutdown, necessary before dismantling can begin, means less than usual cold shutdown冷温停止とはちょっと違うとも。 oyajiの英語力では、この記事は第2ステップが終わったということよりも、今後の懸念の方に比重が置かれているようだ。 そりゃーそうだ。「シュウソク」と聞けば終わったように思うが、そうでもないよ・・とか。 装置が正常な時使う「冷温停止」という言葉を異常な状態で使い、何となく安心を与えるとか、 善意に理解する人には誤解を与える日本語のような表現を出来るわけがない。ところで(2)というか、やはり・このニュースに対して、違和感を持つ人は多い。 特に外国メディアには不評だ。なぜだろう。 本当にうまくいっているの、と、漠然と疑問を感じるからだろう。 予定通りだとか、外国訪問の直前だとか、なぜ首相が発表かとか、 それ以前に過去の隠蔽をみんなが知っているから?まず、本当に「冷温」になったのか、「100℃以下になった」というが、100℃では全然足りない。大気圧の中では水の沸点は100℃、当然ながらどれほど反応して発熱していても、それを上回る水をドンドン加えてやれば、100℃以上にはならない。沸騰する水が無くなれば、100℃以上になるのである。Wikipediaなどにあるのは「停止」と言うのは華氏200度(95℃)以下つまり100℃未満でなければならない。原子力保安院の公表データを見てみよう。福島原発原子炉の状態 原子炉の温度ここにある2種の温度データは確かに70℃以下程度だ。ところがあるニュースで、ある温度計は300℃を示しているというような発言を聞いたような気がした。何度と言っていたのかnetで確認したかったが、見つからない。16日の東電の会見を見ると核燃料がどんな状態にあるとしても、燃料は冷却できていると判断細野原発相が「冷温停止状態」宣言の根拠を説明ここの1時間24分頃にこんなことを言っていた。「逃し安全弁SRVの温度が101℃、117℃。ごく一部の燃料が冷却されていない可能性」があるという。これっておかしい。全体が冷温になっていない、安定しているとはいえない。逃がし安全弁はコンデンサーの先にあるらしいが、そこが100℃を越えていればその元は相当な温度ということか?更に細野君自身の言葉(表題にもあるように)「燃料がどこにあるかは開けてみないと分からない、しかし、どこにあろうが冷却出来ている」・・・不思議な論理。燃料が落ちて無くなったところの温度を測っても仕方ないでしょう。冷却汚染水も地下水の流入で増え続けているなら、とても安定状態とはいえない。こんな状態で「事故収束宣言」1.温度が低温になった2.外部への放射線量が増えなくなった3.何かあった時に多重性、多様性の対策ができた との理由中でも極めつけは細野君の言葉「あらゆるトラブルに対応できる対策ができた」想定外と言う言葉を使わないようにしたのだろうが、「あらゆる」と言うのは言いすぎ。ステップ毎に何かのけじめをつけるということは大切なことなのだが、こうしてみると、なぜ、今、「事故収束」宣言なのか、とっても分かりやすい。でもねー、野田さん、手土産を持って外国の首相に会うのはいいけど、変わりのお土産は必ず貰ってきてほしいね。竹島や、尖閣から手を引いてもらうとか・・・・(多分、お土産を貰うどころか、宿題を貰ったり、追加の手土産を要求されたりするんでしょうがね。)