森友学園問題をどう考えるか
考える前にまず、何があったのかという情報が必要だ。現場にいるわけではないから、どこかから情報を入手しなければならない。「群盲象を評す」という話がある。盲目の人たちが象の色々な場所を触って、象とはどんなものかを話す。尻尾を触った人から、「象とは縄のようなものだ」と言えば、聞いて、どう判断するか。そんな状態に自分たちがいることを理解しなければならない。つまり、ある一つの新聞、テレビ番組をみて、それが真実なのだろうか。丸っきりのウソとは言わないが、一つの断片であることは間違いない。国会答弁だって、何時間もかけて行われる、それをテレビではほんの数秒だけ切り取る。切り取る場所、方法は放送局の思いのままである。そんな状態で、意見を求められたり、時には選挙で「象は縄です」と投票したりするのが一般人。oyajiがテレビ、ネットで様々なことを見聞きした結果、森友学園問題はこうだろうと考えた。まず、籠池夫妻学校を作りたい(その動機はまだ理解していないが)。すると土地建物がいる。金がいる。金をどうやって集めるか、そのために取った方法は1.安倍晋三記念小学校という名前で保護者から寄付金を集めた。(証拠が残っている。)2.ホームページに首相を始め、有名人が学校訪問したと書いていた。(後で行ったことがないと否定された)3.首相夫人に名誉校長就任を頼み、これもホームページに載せた。4.何人かの国会議員に土地を安くするよう頼んだが、管轄が違うと拒否された。5.近畿財務局、財務省へも出向き土地価格の交渉をした。(なぜ財務省で面会ができたか?) 交渉ではしきりに明恵夫人の名前を出している。(籠池氏がその時のテープを公開している)こんなやり方で金集めすることを世間一般はなんと呼ぶだろう。とにかく、政治家に掛け合い、そして近財局に話をしている。また、テレビで放送されたが、明恵夫人に貰った100万円を返しに来たといって、表と裏だけが本物の札束を持っていたこと。これも彼らの性格が分かるエピソードではないか。そして、近畿財務局土地の売却で失敗といえる事態が過去にいくつかあった。森友学園の土地の道路向こうに「野田中央公園」がある。これを14億円で豊中市(辻元選挙地盤の隣町)に売ろうとしていたが、森友同様地中にゴミがあった。当時、政権が民主党に代わり、辻元副国交大臣になった途端、国が補助金を出すことになり、2千万円になった。更にゴミ処理でこの2千万円もゼロになった。森友の値引き額をはるかに超えている。それ以前の案件では裁判沙汰になったものがある。契約後、土壌汚染が分かり、賠償金を支払い契約解除。契約購入後工事中にゴミが出て、賠償金支払い。つまり、近畿財務局は過去、埋蔵ゴミで失態がいくつかあるのだ。となると、失敗を繰り返せない。担当者は慎重に契約過程を記録した文書を作成したのだ。ところが、財務局長がいつこの文書をみたのか知らないが、国会で騒いでいる時に初めて見たとすれば、この書き方は問題だ・・・ということになる。過去の失敗をほじくり返される恐れがある、書かなくていいことを書きすぎだと。だから書き直しさせたのではないかと、考える。でもね、全然書き直す必要はなかった。籠池氏が議員の名前を挙げて、無理やり値引きをさせた証拠なのだから。