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一語楽天・美は乱調の蟻

ハレルヤ ♪

今日取り上げる「ハレルヤ(Hallelujah)」は、黛ジュンの「恋のハレルヤ」ではありません、カナダ出身のシンガーソングライター、レナード・コーヘン(Leonard Cohen)が1984年にリリースしたアルバムに入っていた曲です。

詩人としても歌手としてもレナード・コーヘンは特異な人で、その経歴に付いては他のサイトがすでに詳しいので、リンクを載せます(「悩み多き異端のシンガーは悟りを得られたか」)。同サイトからの引用、
恋に悩み、鬱病に苦しみ、ドラッグに溺れ、ユダヤの神に不信を抱き、アーティストとしての方向性に迷い、仏の道に励み、スターを目指し、複雑怪奇な人生を生き抜いた男が生み出した歌の数々。それはロックのもつ明るいイメージとはほど遠いものですが、ロックのルーツでもあるブルースとポエトリー・リーディング、そしてフォーク・ミュージックが融合したレナード・コーエンだけの音楽として永遠にワン・アンド・オンリーであり続けるでしょう。。
彼がニューアルバムを出したという記事がルゼルさんのブログにありました。

さて、「ハレルヤ」ですが、冒頭に「神を喜ばすためにデイビッドが弾いた秘密のコード(和音)があると聞いたことがある(I heard there was a secret chord that David played to please the lord)」とあり、コーヘンはユダヤ教徒ですので、「デイビッド」というのはダビデ王のことでしょう。「でもキミは音楽にはあんまり興味ないよね(But you don't really care for music, do you)」という挿入句の後、「その曲はこういう感じで、4度、5度(Well it goes like this, the fourth, the fifith)」と続きます、これは三和音の4度の和音、5度の和音という意味で、この時、曲自体の和音が4度、5度と進行しています。そして「躓いて立ち上がり(The minor fall and the major lift)」、minorは短調、majorは長調ですが、少しの、大きな、という意味を掛けた言葉の遊びで、人生には罪を犯して躓くこともあれば、神に救われることもある、ということをコード進行の喩とうまく絡ませて、更に曲自体のコード進行がそれに合わせて流れる、という巧妙な仕掛けです。この後「悩んだ王が作曲するハレルヤ(The baffled king composing Hallelujah)」と続く時に、Cのキーで言いますと、F、G、Am、F、G、E7、Amとコードは進行し、同時にメロディーが昇って行き、ハレルヤと歌う時に落ち着く、この部分がおそらく多くの人(特に西欧人の場合)に宗教的な精神性を感じさせるんだろう、と思います。もちろん、彼ら西欧人にとってはハレルヤという言葉が持つ「神を讃えよ」という意味が、意識あるいは無意識として感じられていることは間違いないでしょう。(クリスマス・バージョンというのも存在していて、これはもう完全にキリスト誕生譚に基づくものです。コーヘン本人が作詞したとは思えませんが・・・)

この曲をカバーした歌手は数多くいますが、今のところ僕の一押しは、2010年・冬季オリンピック開催式(バンクーバー)でのKDラングのバージョンです。ユーチューブあるいはVEMOで鑑賞することが出来ますので、ぜひ一度聴いてみてください。コージー版サンプルとして、Arisaのちょっとイタリア訛りの英語で1番、3番をX Factorという番組からJeff Gutt(おとなしいカバーが多いので、あえてロック調です)、そして最後にKD Langで5番を載せましたので、こちらもどうぞ


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