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ロスト・イン・トランスレーション、監督と脚本をフランシス・コッポラの娘、ソフィア・コッポラがやってる。これ結構アメリカでは受けた。アメリカ人にとっては、この映画は日本を的確に捉えていると同時に、異邦の地での旅行者の寂しさをよく描写しているらしい。
そうなのかもしれないけど、日本人である僕は、想像力の欠如ということもあるけど、この映画のよさがイマイチわからなかった。たとえば、ビル・マレーがコマーシャルの撮影をするシーンで、日本人スタッフの注文することがよくわからない、カメラマンが日本語で長々と注文をつけたあと通訳が英語一言にしてしまう。ビルは「えっ?なんかもっとたくさん喋ったんじゃないの?」と当惑する。日本人観客は、カメラマンの日本語を全部わかってしまうので、ビルの当惑を感じ取ることができない。というように、やはりこれは日本人が楽しむ映画ではないのかもしれない。 中年のビル・マレーと若いスカーレット・ヨハンセン(二人とも既婚者)が異国での孤独感から自然に惹かれあってほのぼの関係をゆっくりと形作っていくところは、なかなかよい。深夜のカラオケに行った翌朝にスカーレットが自分の部屋のベッドからビルに電話をして、「朝食に行こうよ」などと誘うシーンは、彼女のまだ興奮状態の感情をうまく表している。なぜか、このシーンは削除されているのだが、僕はDVDのおまけで観た。 この二人の関係が、異性であることを意識しながら異性の関係に滑り込まないバランスもソフィア・コッポラの繊細な感受性の質の高さを示している。最後のシーンで、ビル・マレーはスカーレットになんと耳打ちしたのだろう。観終わってしばらく時間がたってみると、ああ、あのシーンは感傷におぼれたくなる俗っぽさを見事にうっちゃってるな、と感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
いやー、この選評は見たくなります。ソフィアはゴッドファーザー3に出てましたね。当時はなんてイモっぽいネーちゃんだろうと思いましたが、イタリアマフィアって本来はイモっぽいだろうから逆にオーセンティックなのかとも考えましたが(笑)。ちなみにニコラスが兄貴だと言う事を恥ずかしながら最近知りました。
(2004.05.09 10:57:40)
「プレッジ」(The Pledge)という映画観ましたか?ショーン・ペンが監督してジャック・ニコルソンが主演、ショーンの奥さんのロビンが共演。いや、これよかった。泣けるとか、感動するとかっていうんじゃないんだけど、映像いいし話の進め方いいし、心理の動きが納得できるんですね。説得力があるというのかな。トラフィックに出たベニチオ・デル・トロがちょい役だけど、いい演技してた。ショーン・ペン、才能あるぜ。
(2004.05.09 16:17:08)
cozycoachさん
>「プレッジ」(The Pledge)という映画観ましたか?----- まだ見てません。早速借りてきます。ショーンペンはアイ、アム、サムでも好演してましたね。たしかに名優だと思います。個人的にはグッドフェローズのマフィア役が好きです。 (2004.05.12 11:51:38) |
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