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いやはやまったく僕のオフィスはどうなるのだろう。僕が課長とすると僕のボスのカトー君は部長で、その上が本部長である。さて、この本部長というのが医学博士、法学博士、それにパブリックヘルスの修士と三種の神器ならぬ学位を備えたおばあちゃんである。悪い人ではないのだが、僕にいわせればリーダーの器ではない。まあ、僕に言わせればリーダーと呼べるような人はあまりみかけないのだが(なんと傲慢な)。そんなドリス本部長のリーダーシップのなさを気に入らない人は多く、先々週部長が一人辞表を提出した。約一年程前にも部長が一人ドリス本部長と喧嘩してやめた。後任はいまだに決まってないところに今回の抜き打ち辞表である。あと残る部長は僕のボスのカトー部長ともう一人窓際族部長の二人だけになった。
ところがである、先週の木曜日にカトー君が突如会議を招集し、びっくり宣言。彼も辞めるかも知れない、というのである。南カリフォルニアのベンチャー企業に入るかもしれない、と。 会議の後僕のところにその話をしに来た。なかなかいい話だが、カトー君には荷が重過ぎるのでは、と感じた。というのも、カトー君にはもう新しいものに飛びついてもその後やり通すだけの気力がないのである。ベンチャーの厳しさに負けるのは目に見えてる。しかし、カトー君にここを去ってもらえば、これほどやりやすいことはない。「僕ならいくね、チャレンジのない人生なんてつまらないもの」といって薦めておいた。さてどうなることか。思うに、カトー君にはこのチャレンジにぶつかっていくだけのハングリー精神は残っていないであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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