マイケル・ムーア　カンヌ最優秀作品賞獲得

先日紹介した（5月5日の日記）マイケル・ムーア監督のドキュメンタリーフィルム「華氏　9/11」、カンヌ映画祭でパルムドール（最優秀作品賞）を獲得した。ドキュメンタリーがパルムドールを獲ることはごく稀なこと。1956年にジャック・クストーが取って以来だ。 映画は、ブッシュ政権のイラク戦争を批判したもの。ブッシュ政権の報道担当官は「真っ赤な嘘ばかりで、コメントするに値しない」と発言した。 フランスの気骨恐るべし。出来としては前作に劣るとも評される「華氏　9/11」を選ぶとは、やはりこれはブッシュ政権への当て付けだろう。 ウオルト・ディズニー社は、参加のミラマックスにこの映画を配給させない方針である。ミラマックスは資金をかき集めてこれを買い取る計画と聞く。カンヌで勝った勢いで、大ヒットになることは間違いない。さてこのあとどうなるかまだ予断を許さない。 ところで、是枝裕和監督の「誰も知らない」で主役を演じた柳楽優弥（14歳）がカンヌ主演男優賞受賞を獲った！日本人初で最年少の受賞だそうだ。おめでとう。