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全米オープンテニスもいよいよ準々決勝。日本勢では、杉山はガップリ右四つじゃなくて、カプリアティに第4ラウンドで敗退したものの、浅越しのぶが8強の一人で残ってる。次の相手がリンゼイ・ダバンポートだから、まずこの先はないものと思われるが、よくここまで頑張った。杉山も女子ダブルスは準々決勝進出が決まっている。
杉山を破ったジェニファー・カプリアティは、準々決勝で、宿敵セリーナ・ウイリアムズを押し出しで倒し、準決勝進出。この試合闘争心剥き出しのすごい試合だったが、残念なことに、審判の凡ミスが少なくとも3つあり、それもすべてセリーナに損な方に出た。セリーナの試合後の記者会見では、抑えていたものの不満タラタラで、ウインブルドンで姉のヴィーナス・ウイリアムスに対しても凡ミスがあったこともあり、人種偏見の匂いもちらつかせていた。まあ、これは考え過ぎとしても、今日の凡ミスはプロの審判としてはあってはならない類のもの。審判に対して何らかの制裁処置が取られても、おかしくない。 女子はロシア勢の「侵略」とでも形容したくなるほどの進出が目覚しい。今大会シングルスに15人参加した。開催国アメリカの25人に次ぐ数で、その後はフランス11人、イタリア9人、スペイン8人、チェコ6人となっている。日本女子は4人。(男子は一人か!) ロシアの15人は、粒がそろっている。テニスの技術のことだ。準々決勝には、エレナ・ディメンティエヴァ、ナディア・ペトロヴァ、スベタラーナ・クズネツォヴァの3人が残ったのだから、すごいの一言。ウインブルドンで優勝したシャパロヴァとフレンチで優勝したミスキナは、もう一歩のところで準々には辿り着けなかったが、技術と負けん気では、ロシア女子軍団の中の大将格。第4ラウンドで、ディメンティエヴァに負けたズボナレヴァの感情の起伏たるや、絶対に伴侶にしてはいけないタイプだった。途中で泣き出すは、ラケットは叩きつけるはで。これだけの迫力がないと勝てないということなのだろう。ロシア女性は怖いのかもしれない。 テニスのシングルスは一人対一人の対決で、コーチングは許されないし、長時間の精神的な戦いだ。一種チェス、将棋、碁のような孤独の戦いだ。揺さぶりをかけ、球の種類を変え、サーブの速さ、位置を変える。ちょっとしたことで自信をなくすと、ガタガタと崩れる。もちろん相手も崩れる可能性があるので、諦めないで食いついていくことが肝心だ。モメンタムがやって来るのを待つのだ。体力は、もちろん要る。男子の場合だと4時間、5時間の試合もある。長身は有利だ、サーブの打点が高く、ロブが通用しない。165センチのベルギーの男子選手がいた。ローカスだったか。俊敏な動きでよく戦ったが、所詮8強には入れなかった。 体力、精神力、反射神経、集中力、どれをとっても、20台のスポーツだ。だから、明日はみんなでアンドレ・アガシを応援しよう。34歳、4大イヴェントをすべて制して、もうハングリー精神もないはずなのに、黙々と勝ち続ける、サービス-リターンとグラウンド・ストロークの天才。対するは、現在世界ランキングナンバー1、ロジャー・フェデラー。スイスが永世中立の掟を無視して送り込んできた、アメリカ潰しの怪物だ。長髪対禿頭の戦いでもある。禿頭、がんばれ!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.09.08 16:48:39
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