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一語楽天・美は乱調の蟻

2004.09.10
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4世紀中ごろに確立されたキリスト教の新約聖書は、4つの福音書が中心である。マルコ、マタイ、ルカ、そしてヨハネ。4福音書がいつ頃どのようにしてできたかについては諸説あるが、一番有力な説では、マルコが一番早い時期に書かれ(西暦66年ごろと推定されている)、マタイとルカはマルコを基にして書かれた。この3つは共通点が多いので、共観福音書(Synoptic Gospels)と呼ばれる。共観福音書とはかなり感触の異なる、ヨハネの福音書は紀元1世紀終わり頃に書かれたと推定されている。

このマルコの福音書について、面白い話がある。

1958年、モートン・スミスというコロンビア大学の学者が、エルサレムの近くの修道院である発見をした。初期キリスト教の教父の一人、アレクサンドリアのクレメンス(西暦150-215頃)が、仲間のテオドルスに宛てた手紙である。

詳細を読むのが面倒くさいという人のために、結論を書くと、クレメンスの手紙の中に書かれてあることは、現存するマルコの福音書は、元のマルコから大事な部分が削り取られている、ということ。それを読むと二つのことが明らかになる。(1)死んだラザロがイエスの力で生き返ったというのは、単なる儀式で、本当は死んでいなかった、(2)ベタニアのマリアはイエスの妻であった。

ラザロの蘇生はイエス自身の復活とともに、イエスの奇跡を起こす力を「証明」するのに使われる話だ。マリアと(マグダラのマリアと同一人部と推定される)の結婚はもちろんキリスト教では全く認められない。母マリアの処女懐胎とともに、イエスという一人の人間から人間臭さを取り除くためには妻帯者では困る。

キリスト教のドグマを確立するために、マルコの福音書から都合の悪い部分が削られた、というのがモートン・スミスの推測だった。

(続く)






最終更新日  2004.09.11 17:14:56
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