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ラファエロやミケランジェロの伝記を書いた、同時代の人、ジョルジオ・ヴァザーリに拠れば、ラファエロは無類の女好きであった。パトロンの一人、銀行家のアゴスティーノ・キージ(Chigi)が、ラファエロに別荘の装飾を依頼したのだが、ラファエロはある女性とのアフェアーに溺れていて、別荘の仕事は全く進展を見なかった。
已む無く、キージ氏は、別荘(「フォルネジーナ荘)の一室にその女性を住まわせることに決めた。ようやく腰を落ち着けたラファエロは、別荘の仕事を完成した。1509年から1511年ごろと推定されている。 この女性がパン屋の娘(fornarina)、マルゲリータだと信じられている。 同じ頃、ラファエロは「アテネの学堂」(英・The School of Athens)を描きあげている。50名を越えるギリシャの賢人達が、ヴァチカンの「署名の間」の壁に描かれている。 この画の右端に、ラファエロ自身が描かれていることは、よく知られている。ところが、左端をよく見ると、ラファエロと対照的な位置に一人の白衣の女性が立っている。これが、マルゲリータだという説もある。(画をクリックすれば、拡大したものが見れます。この稿更に続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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