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2005.07.10
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ジョニ・ミッチェルの大ファンというわけではないが、彼女の曲のいくつか、特にその歌詞には大変魅せられている。

ジョニ・ミッチェルというおばさんの歌手のことなど、もう日本の音楽ファンの間では忘れられているか骨董品扱いかもしれない。と思って日本語でググッてみたら、なかなかどうして37,300件検索結果が出た。ちなみにセリーヌ・ディオンは138,000、マライア・キャリーは76,800、ブリトニー・スピアーズは209,000だった。違う発音の表示で書かれてるページもあるから正確なことはわからないものの、それほど葬り去られた存在でもなさそうだ。

カナダ生まれの団塊の世代(1943年生)、美術学校に在学したこともあったが(彼女の絵画の才能も見逃せない)、フォークに惹かれニューヨークに移住してソング・ライターとして活動を始め、フォーク・ロック的な音楽から次第にジャズ色を強めていくが、その間恋の相手もデヴィッド・クロスビーからウエザー・リポートの天才ベーシストだったジャコ・パストリアスと移り変わり、80年代に入って社会風刺を取り入れた曲作りに変わっていき、90年代にはシンプルさの中に美を見出そうとする表現に戻ってきている。

ジョニ・ミッチェルは恋の数も多かったが、自作をカバーされた数もかなり多い。このサイトに拠れば、1424のアーティストがジョニの120の曲を延べ1780回カバーしたそうだ。カバーされた数の多さによるジョニの曲のトップ10は次のとおり。

1) Both Sides Now (青春の光と影、417回)
2) Big Yellow Taxi (138回)
3) Woodstock (126回)
4) The Circle Game (97回)
5) River (85回)
6) A Case Of You (67回)
7) Chelsea Morning (62回)
8) Urge For Going (47回)
9) Goodbye Pork Pie Hat (43回)
10) All I Want (32回)

最近ではヴァネッサ・カールトンとカウンティング・クローが共演してカバーしてそこそこのヒットとなった「Big Yellow Taxi」がある。もちろん僕はカウンティング・クローのアダムがリードをとったヴァージョンのほうがずっと好きだが(Hard Candyに入っている)。

Big Yellow Taxi は、都市開発で緑を奪わないで欲しい、農薬の多用で鳥や蜂を絶滅させないで欲しい、という訴えの曲だが、次のフレーズはメディアやスピーチでよく引用される。(ここで試聴

Don't it always seem to go
That you don't know what you've got
Till it's gone

「持ってるものの大切さってそれを失ってみないとわからない、いつもそんな気がするよね。」日本で言えば、居なくなって始めて親のありがたみが分かる、ということか。

ジュディ・コリンズが歌って、映画「青春の光と影」(原題・Changes)のサントラでヒットした「青春の光と影(Both Sides Now)」はカバーではなく、ジョニ・ミッチェルがソング・ライターとして提供したものだ。ジョニがいわば自分の曲をカバーした2000年の録音はフォーク色を取り払って非常に格調高く仕上がっている。

この曲は雲について、恋愛について、人生についてと三節から成るのだが、それぞれの節の最後に繰り返される、「***'s illusion I recall, I really don't know ***」という部分(*** が雲、恋愛、人生を指す)はなかなか味わい深い。例えば、雲について。

Rows and flows of angel hair
And ice cream castles in the air
And feather canyons everywhere
I've looked at clouds that way

But now they only block the sun
They rain and snow on everyone
So many things I would have done
But clouds got in my way

I've looked at clouds from both sides now
From up and down and still somehow
It's cloud's illusions I recall
I really don't know clouds at all

天空に浮かぶアイスクリームの城
鳥の羽の峡谷
雲をそんな風に眺めてきた

でも今は、雲のせいで陽射しは遮られるし
雨や雪でみんなを困らせるとわかった
あーあ、もっといろんな事をしたかったのに
雲に邪魔されたなー

時が経ち、雲の両面をいろんな角度から見てきた
それでも、いつも思い出すのは雲が私にくれた甘い幻の夢ばかり
そう、いまだに私は雲のことが少しもわかってないんだ

僕の大好きなもう一人のカナダ出身の歌手(そしてジャズピアニスト)にダイアナ・クラルがいるが、彼女の「A Case of You」はジョニ・ミッチェルのカバーの中でも秀逸だと思う。(ここで試聴

この曲のタイトル「A Case of You」はなんのことだろうと、じっくり聴いてみた。「あなたの場合」という普通の意味と「あなたというワインの箱詰(ケース)」を掛けてあるのじゃないだろうか。とっても粋なタイトルだ。

Just before our love got lost you said
"I am as constant as a northern star"
And I said, "Constant in the darkness
Where's that at?
If you want me I'll be in the bar"

私たちの恋が行き詰まるちょっと前に、あなたは言ったわ
「僕の気持ちは北極星と同じくらいに一点を動かないよ」って
だから私は言った「真っ暗な中で一点に留まってるって、いったい何処なの?
もし私が欲しいなら私はバーで待ってるわ」ってね

Oh you are in my blood like holy wine
Oh and you taste so bitter but you taste so sweet
Oh I could drink a case of you
I could drink a case of you darling
Still I'd be on my feet

あなたはまるで私の血の中の聖なるワインのよう
とっても苦くって、でもとっても甘い
あなたというワインならケースごと飲んでしまえるわ
ケースごと飲んでもまだしっかり立ってられるわよ





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最終更新日  2005.07.11 16:10:06
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