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一語楽天・美は乱調の蟻

2007.12.01
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高齢になると短期記憶は衰えるが、昔の記憶に関しては脳細胞のどこかに忘れられてほったらかされていたものが何かの拍子に突然よみがえってくることがある、とよく聞いたが、まさにその<瓦礫下埋没細胞突然活性化>現象が起きて、思い出してしまったことがある。

その蘇り方が面白かった。まず最初に、「明日からは」という歌詞とそれに伴うメロディの断片が意識の遡上にのってきた。ドレミでいうと、Aマイナーのキーでミドドシシラという八分音符の音に、あしたからは、とのせる、単純な単調のメロディ、「あした」は日本語のアクセントに合うように、下から上へ動く。

ところが、歌詞はこれしか思い出せない、これではグーグルのしようもない。やがて、「捨てましょう」という歌詞とメロディが蘇ってきた、遠くで汽笛が聞こえるようにして。ドドシラ、と上から下へ流れる、捨てましょう。もちろん「明日からは」と「捨てましょう」の間には何かが入るはずだ。

印象としては、「顔も見たくないほど、あなたに嫌われるなんて、とても信じられない」と始まる弘田三枝子の「人形の家」のようだが、この歌を続けても「明日からは」は出てこないままに、「埃にまみれた人形みたい」という長調に転調したサビに行き着いてしまった、この曲ではない。

仕方ないので、「明日からは」と「捨てましょう」でグーグルしてみた。案の定、これでは一般の文章にありすぎて一ページ目はなにも手がかりなし、ところが二ページ目の頭に、別離(わかれ)【灰皿】というタイトルの文章があり、その冒頭が「ワイングラスも」、そして「捨てましょう」の続きが「愛の暮らしも」、これでわかった、長谷川きよしの「別離」だ。

いやはや、グーグル様の底力にはほどほど感心する、ほんの僅かな手がかりから、ついには埋没記憶細胞を掘り当ててしまうとは。

先日、スペイン語系のテレビ局でホセ・フェリシアーノとの対談をやっていて、スペイン語理解能力はまだまだそれをわかるほどに達していないのに、昔聴いたフェリシアーノのLight my fireを演奏するに違いないと、その番組を最後まで観たのだ(そして、Light my fireを演奏したのだ、フェリちゃんは)。フェリシアーノからの連想で、同じ盲目のギタリスト・長谷川きよしもの記憶の泡が浮かんできたものと思われる。

長谷川きよしの「別離」はほんとうに愛唱していたのだ。大学の二年の時に、尺八部に属していたのだが、故あって大学を休学することに決め、尺八部でのお別れパーティーで、何を血迷ったか長谷川きよしのこの曲を歌ったほど、好きだった。

といっても、40年前のこの曲のことなど知ってる人もほとんどいないだろう、と思ったら、長谷川きよしはまだ奏っていた。公式ホームページがちゃんとあって、僕より年上のはずだからもう60位のはずだが、あれ、髪の毛もふさふさしてるし、どうなってるんだ、彼は異星人だったのかというくらいの容貌だ。そして、2002年に出た「My favoriate songs」というアルバムの中に、この「別離」という曲も入っていたのだった。原曲はイタリア語の「un anno d'more」という曲らしい。

これでもう、 終わりなの
あなたとの愛の暮らし
明日からは、ワイングラスも
この灰皿、何もかも
あなたのにおいの
するものはみんな
捨てましょう 忘れるために
捨てましょう 愛のくらしを
涙も流さないで
想い出と、別れるの
あきらめて、別れるの






最終更新日  2007.12.01 15:29:46
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