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2014.07.26
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テーマ:本日の1冊(3685)
カテゴリ:カテゴリ未分類
ここ20年ほどは、肉を食べるときは鶏肉がほとんど、豚肉はほんの時々、牛肉となると日本で友人と焼肉屋に行った時ぐらいでした。仕事場の同僚は女性がほとんどでしたが、菜食オンリーという人もかなりいましたね。ハンバーガーを食らいつくという知り合いはあまりいなかったのが、僕の社交圏でした。しかし、アメリカ全体で見ると一人当たり年間消費量(2013年)は、牛肉が25.6キロ、豚肉が21.2キロ、鶏肉が37.7キロ、七面鳥が7.2キロと推定されています(統計は米国鶏肉業協会のもの)。牛・豚合わせると依然として鶏肉を上回る量の消費があるということですね。

最近発表された論文で、食肉生産が及ぼす環境への影響というのがありますので、紹介します。アメリカでの数字ですから、日本でこのまま使うわけにはいきませんが、日本の肉もオーストラリアなどからの輸入も多いでしょうから、少なくともその分についてはアメリカの数字と大差ないのではないでしょうか。

論文では、摂取1カロリー当りの環境への影響を4つの点で比べています: 使用する土地の広さ、灌漑用水使用量、温室効果ガス排出量、反応性窒素排出量の4つです。酪農製品、鶏肉、豚肉、鶏卵はほぼ同程度の環境コスト(同程度というのはコストの大きいものでも小さいもの二倍以内)なのに対して、牛肉は、他の肉・産物の平均値の28倍の土地を必要とし、11倍の水を使用し、5倍の温室効果ガス排出し、6倍の反応性窒素を排出する、と算出されています。食肉生産が及ぼす影響ですから、家畜を育てるのための餌の生産に関わる環境コストも全て算入されています。この論文では穀物生産に関わる環境コストは調査の対象外ですが、著者たちの推定では、土地、温室効果ガス、窒素については、牛肉以外の食肉生産の数字の半分から六分の一くらい、水使用はほぼ同量だそうです。

菜食主義が一番環境に優しいのは言うまでもありませんが、肉を食べる場合でも牛肉は避けた方が、環境にはいいということですね。

Gidon Eshel他、"Land, irrigation water, greenhouse gas, and reactive nitrogen burdens of meat, eggs, and dairy production
in the United States", approved June 23, 2014, Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA, http://www.pnas.org/content/early/2014/07/17/1402183111





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最終更新日  2014.07.26 13:53:00
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