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一語楽天・美は乱調の蟻

2017.03.04
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禁止薬物(メルドニアム)使用で1年3カ月の出場停止だったマリア・シャラポワが復帰する、その最初のトーナメントは4月に行われるポルシェ・テニス・グランプリだそうだ。

このトーナメントの本戦が始まるのは4月24日(月)で、シャラポワの出場停止処分が解けるのは4月26日(水)。ということは、本来シャラポワは参加を許されないと考えるのが常識的な解釈だ。しかし、トーナメントのスポンサーであるポルシェは、シャラポワ個人の主要スポンサーでもある。自らが資金を出すトーナメントでシャラポワが復帰する、という宣伝効果絶大なチャンスを逃すわけがない。シャラポワの初戦を26日に持ってくることで彼女の参加を可能にした、というわけだ。規定や法律の解釈は権力を持つ者がある程度曲げることができるのは、いつの世でもどの分野でも変わらない。

WTAのランキングは過去52週間(およそ12カ月)に獲得したポイントで決められるので、15ヶ月の出場停止でシャラポワのランキング・ポイントは全部消滅している。ポルシェ・グランプリの本戦に出場するにあたって、彼女はワイルド・カードという主催者推薦枠というのをもらわなければならない。ワイルド・カードをドーピング違反者に出すということに対しては、アンディ・マレーが不公平だと明言している。

調べた限りでは、多くの場合トーナメント・ディレクターがワイルド・カードを受け取る選手を決めるようだ。大半のワイルド・カードはそのトーナメントが開催されている国の選手に割り当てられている。例えば、2016年の全米オープンでは、男女シングルス合わせて16のワイルド・カードのうち12(75%)が米国選手に与えられた。2016年の楽天ジャパン・オープンでも3つのワイルド・カードはすべて日本選手が受け取った。ポルシェ・グランプリでも同様で、2015年、2016年とそれぞれ3つのワイルド・カードは全てドイツ選手がもらっている(ワイルド・カード受領者については英語版ウィキペディアによる)。2017年のポルシェ・グランプリはナショナリズムを曲げて、経済効果を狙ったということか。(注 もちろん、選手層の薄い国で開催されるトーナメントでは、ワイルド・カードをすべて自国の選手に出すわけにはいかない。)

さて、ポルシェ・グランプリの後には、マドリッド、ローマ、そして全仏がやってくる。マドリッドとローマはすでにワイルド・カードを与えることを決めている。しかし、二日ほど前のニュースでは、全仏は倫理的に見てワイルド・カードをシャラポワに出すことを躊躇うと言っている。あなたは、アンディ・マリーを支持する?それとも全仏のシャラポワを見たい?






最終更新日  2017.03.04 13:00:14
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