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一語楽天・美は乱調の蟻

2017.09.10
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試合としてはあまりに一方的でいまいち刺激に欠けるUSオープンテニス女子決勝だった。スローン・スティーブンス(Sloane Stephens)24歳、対戦相手のマディソン・キーズ(Madison Keys)22歳、アメリカの若手テニス選手筆頭(このグループにCoco Vandewegheも加えるべきか)の二人は、大の仲良しでもあり、試合後のネット際の抱擁は15秒ほども続いた。ちなみに、試合後の選手間の挨拶はいくつかパターンがあり、負けた方がその憤りをぶつけるかのように視線も合わせず指を触れるくらいのものから、通常の握手プラス一言ナイスマッチと添えるもの、東欧の女子選手に多いと思うがハグしながら両頬を触れ合うもの、死闘の後の感激で抱擁しあうものなどがある。今回のスローンとマディソンの抱擁の長さは例外と言える、第2セットを6-0で破ることで親友に恥をかかせてしまったことの埋め合わせという意味合いもあったのかもしれない。

ジュニア時代から活躍していたスローンは、2013年に大躍進し、オーストラリア・オープンで準決勝、ウィンブルドンで準々決勝、フレンチとUSで4回戦まで勝ち進み、ランキングは11位まで上がった。しかし、2014年、2015年はランキングが30位代に後退、2016年の夏に右足を負傷、その後ほぼ一年間のツアー欠場を余儀なくされ、今年の7月の時点では900位代にまで落ち込んだ。

ツアー復帰は今年のウィンブルドンからだったが、ウィンブルドンも含めて復帰後3トーナメントは初戦で敗退、ようやく8月のロジャーズ・カップとシンシナティで準決勝まで進み、その間クビトヴァ、サファロヴァ、ケルバーといったトップ選手を破り、本大会で一挙にトップクラスに返り咲いた。

USオープンの解説でクリス・エヴァートがコメントしていた、負傷したことでここまでプレーがよくなるのだったら、負傷も意味のあることだ、みたいなことを。確かに、以前のスローンは凡ミスが多かったように思う。本大会での彼女は、ディフェンスを完璧にこなし、リスクの高いサイドへの強烈ショットにこだわらず、確実なショットで相手の凡ミスを誘う、というスタイルに変身したようだった。

スローンの他にも、今年のUSオープンでは檜舞台に復帰した選手が幾人かいたので、そのことにも触れておこう。

チェコのぺトラ・クビトヴァは、2016年の12月に自宅に侵入した強盗と争って、利き腕の左手の腱と神経を負傷し、今年のフレンチ・オープンでようやく復帰、本大会では準々決勝でヴィーナスに敗れた。

2012年にはランキング15位だったエストニアのカイア・カネピは、病気と怪我でおよそ2年間も欠場していたが、USオープンの予選から勝ち上がり、準々決勝まで進んだ。

そしてマリア・シャラポヴァ、彼女は禁止薬物の使用で長期出場停止の処分を受けていて、USオープンにはワイルド・カードをもらって参加した(これにはもちろん賛否両論あるわけだが)。

シャラポヴァは別にして、クビトヴァやカネピのような長期の怪我から復帰した選手は、敗戦後のインタビューが穏やかだ、刺々しくない。負けて悔しくないわけがないのでその感情を抑えることのできない選手の場合、近寄りがたい拒絶感が漂っている。インタビューする方もかなり気を使って、たとえばヴィーナスの場合など、懸命に彼女を持ち上げようとするが、それに乗ってこない。クビトヴァやカネピはさばさばしていて、復帰できたこと自体の喜びを噛みしめている風がある。






最終更新日  2017.09.10 11:54:48
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Re:cozyさん☆   tom☆ さん
スローン・スティーブンスと言う名に記憶は無いのですが、「スティーブンス」は何となく覚えています・・同一人物かどうかが定かでは有りません。。女子の試合はセレナが強す過ぎて・&シングルスは参考にはならないのであえては視ませんし!
今回の全米女子Sはベスト4が全部アメリカ勢だったのは、素晴らしい事でしたね! その決勝戦が・・スコアが・・そこまで実力差が有るようには見えませんでしたし、でも事実なんですよね~★ てっきりキーズかと思ってたので、意外でした。 素人でも故障の後は精神的には強くなる!それは実感有ります☆ので、プロの方はより顕著なんだな~って感動でした※ キーズにはそこが理解出来ずに、立て直しが出来なかったのかなあ~?!
 ちょっと・・チリッチと錦織の時に似てるような気がしました※ 「勝って当たり前だ!」と、自分にプレッシャー掛けた方と、「出来ることをするだけ!」とより自分に集中出来た方の差だったかな~と感じました☆   (2017.09.10 23:48:59)

Re:スローン・スティーブンス(09/10)   cozycoach さん
そうなんですか、故障の後は素人でも精神的に強くなる?tomさんはきっとプロ並みの精神力を持ってるんでしょう!僕には多分ありえないことだろうと思います。筋力とか持久力とか元に戻すのは相当の意志力が必要でしょうから。このUSオープンではじめて女子のシングルスをたっぷり見ました。コンピューターで好きなものを見ることを教えてもらったので、今まで名前のみでそのプレーを知らなかった人たちの試合を楽しみました。だいたいテレビでは自国の選手とかビッグ4の試合を中心に放送することが多いので面白くない。自分で選んでみるというのは最高です。たとえば、今朝はジュニア女子の決勝をちらっと眺めてみましたが、13歳のGlauffという子供が(現在旗色がよくありませんが)頑張ってます。13歳というとカプリアティが優勝した歳かな?ヒンギスは12歳くらいでしたか。そういえば、ヒンギスのダブルスはすごいですね。混合と両方とりそうです。 (2017.09.11 02:00:01)

Re:cozyさん☆   tom☆ さん
まあまあ~~やはりヒンギス2冠取りましたね!! 凄い☆ これも歴史に残るんでしょうか? あまり日本では報道されませんが★
でも凄いですよね、ダブルスでこれだけ勝てるのは巧い!!!としか言えません!!! いえまあ常日頃ダブルスしかプレーしてませんので、親しみも感じるし・そんなに勝ち続けられるものか?って凄さをより感じます☆ ですが居るんですよね~実はそんな人が近くに、、で組むと勝てちゃうんですよね~♪ 不思議☆j (2017.09.11 23:05:17)

ヒンギス   cozycoach さん
台湾のチャンとのダブルス、見応えありましたね。マレーと組んだ混合は見てませんが。誰と組んでも勝てるというのはすごい!(そういう相手がいるそうで、ラッキーですね。)シングルスをしてもおそらくトップ10には入るんじゃないかと思います。でも、優勝しないと嫌なんだろうな。ヒンギスも生まれはスロバキア、チェコやスロバキア出身の選手がやたらに多く感じるのですが、決勝の相手も二人ともチェコでしょう、サファロヴァもチェコですよね。東欧はテニスが盛んなんですかね。 (2017.09.12 00:34:03)

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