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一語楽天・美は乱調の蟻

2018.03.26
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自分の嘘を守るためにまっとうな報道をフェイク・ニュースと罵るのとは違って、今の世界では本当のフェイク・ニュース(「本当のフェイク」とは矛盾しているなあ)が組織的に拡散されている、というNHKの特集をやっていた。比較的低賃金の国の若者たちを雇って、人々の眼を引く修飾語やキーワードを並べたデマを意図的に流す会社や組織があるそうだ。若者たちはただ1クリックいくらの広告収入を手に入れるためにフェイク・ニュースをSNSに書き込み続ける。昨年のアメリカ大統領選挙でも某国が黒幕となって大量のデマが流されていた、という。僕は数年前までインターネットの拡大には肯定的だったが、いやはやこれではあまり楽観視していられない。

こういったフェイク・ニュースや性・人種・宗教的に悪意のあるメッセージの拡散を堰き止めるために、ソーシャルメディア側も規制を強めている。日本ではおそらく自主規制するだろうし、ドイツなどでは法的な制裁を恐れた半強制的な自主規制を実行する。特定のキーワードを含んだポスティングは、ロボット検索によりあっという間に認識され、取り除かれる。過度の規制が検閲につながることは言うまでもない。

フェイク・ニュースやデマが積極的な嘘とすると、他方で消極的な嘘というのもあるだろう。取り上げられないニュース、消されてしまう意見、もみ消されてしまう都合の悪い情報、資本や権力者の手によるこうした影の<検閲>は、ほとんどの人に気づかれないまま深く静かに進行していることだろう。と感じたのは、「Gate」というドキュメンタリー映画をネットで探したところ、英語のサイトではほとんどそれに関する情報が見つからなかったからだ。

原爆で焼かれた広島の街に残った<原爆の火>を、僧侶たちがアメリカのサンフランシスコからニューメキシコ州トリニティまで行脚して運び、最初の核爆弾実験の場所に戻すことで、仏教的にその存在を封じ込めてしまおう、という平和を願った旅を描いたドキュメンタリーだ。7年ほど前にユーチューブで音楽漁りをしていた時に偶然見つけた映画で、マット・テイラーというアメリカ人が2008年に作った(その時のブログ)。その時は確か、英語のサイトでもいくつか紹介があったし、DVDも購入することができたと記憶している。

ところが、今回英語で検索してみると、たとえば「matt taylor gate」と入れても、ほとんど出てこない。IMDbという映画レビューサイトに「Gate」の予告編のビデオがあったが、レビューはなかった。どうやら、アメリカでは公開されていないようだ。もうひとつ、フランスの動画再生サイトであるらしいdailymotionというサイトで、予告編よりは長い9分ほどの動画があった。その他には、カリフォルニア州サクラメントの仏教会で試写会があったという記事が一つ。試写会は2013年4月21日に行われていた。www.gate-movie.jpというサイトも検索には出てくるが、サイトはもう存在していない。

理由はいくつか考えられる。一つ、グーグルの検索では上位に出てくる結果はあるアルゴリズムで決められるので、この映画はそれに該当しない、よってずっと下位に表示される。しかし、上記の検索キーワードにhiroshimaを追加しても出てこないのだから、アルゴリズムだけの所為だとは考えにくい。二つ目、人々に関心がなく、この監督や映画を検索する人がほとんどいない。そうかもしれないが、これは逆に言うと、グーグルなどの検索結果に出てこないから関心を失くした、とも考えられる。なにしろ、ネットフリックスやアマゾンでも扱っていないのだから。三つ目、どこかの組織が意図的に情報の拡散を消すような手段を講じている。伊坂幸太郎の「モダンタイムズ」を読むとそういうこともあり得るなと感じる。現実は、この三つの理由が相乗したのかもしれない。

日本ではどうだろうか。matt taylorを日本語にして「マット・テイラー gate」検索すると、レビュー、紹介ブログなどたくさんの結果が出る。しかし、これも2010年ごろまでで、2011年以降のものはほとんどない。

何があったのかまるで分らない。しかし、こんなサイトも見つけた。「追悼川田亜子アナ」というサイトで、マット・テイラーについてのゴシップについて触れている。彼についての一連の週刊誌記事がフェイク・ニュースなのかどうか、判断のしようがない。このブログ記事は2008年7月7日のものだ。個人的な事情でマット・テイラーは「Gate」に関連した活動を止めたのかも知れない。IMDbによると、現在彼は「ESL」という映画(ドキュメンタリーではない)を制作中とのことだ。






最終更新日  2018.03.26 14:11:21
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Re:フェイク・ニュース(03/26)   JAWS49 さん
情報操作と監視。好き放題の法案通過。議論の余地も良心の呵責もない私利私欲の権力者と モノが言えないよう手懐けられた政治家 官僚 大企業 言論を偏向させるネット右翼。
どうしてこんな国になってしまったのか。

CIA所属の首相が居たくらいなので 深い闇は近年のネオコン隆盛以前から存在しているのでしょうけれど。

新興宗教と暴力団 それを利用する狂信的な政治家。かかる奴等にはいずれ天罰を受けてもらうとして
広島の火をUSまで遡行させるという発想に宗教的な美しさを感じます。
(2018.04.06 20:27:36)

Re[1]:フェイク・ニュース(03/26)   cozycoach さん
JAWS49さんへ

この人は何でもやり放題ですもんね、対中国の貿易戦争も両方が引っ込みのつかないようになったらどうするんでしょうね、そうやって日米戦争も始まったんでしょうが。確かに中国はやり過ぎとは思いますが、かといってアメリカがあまりに無茶を言うとね。

このドキュメンタリー観てみたいですが、アメリカでは手に入らないようです。日本のレンタルでもないようですね。やはり自主上映かなんかで探すほかないんでしょうか。 (2018.04.07 13:46:17)

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