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一語楽天・美は乱調の蟻

2018.12.01
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どこで買ったのかよく覚えてない、多分岐阜市に行った時に立ち寄った古本屋の徒然舎か鯨書房かのどちらかだと思う。徒然舎の店員さんには、近くにある手頃な食堂も教えてもらったので、そこで手に入れたということにしておこう。広松渉の「<近代の超克>論」(講談社学術文庫、1989年)という文庫本で、以来もう二ヶ月ほど経ったが、結構難解なのでいまだにあちこち読み返しているという次第だ。

これが徒然舎の内部、古本屋らしからぬセンスの良さ、僕が以前ボランチしていたカリフォルニアの古本屋以上だ。ピアノがあるのが見えますか?



徒然舎の店員さんに教えてもらった「みつばち食堂」、ランチ時は地元の奥さん方で混んでます。ちなみに、僕はすずきの焼いたのをいただきました。



様々なバージョンがあるところを大掴みにして「近代の超克」思想を定義すると、維新以来大きな影響を受けてきた西欧文化、特に資本主義と弱肉強食の世界観の弊害という部分に対する異議申し立て、それと同時に日本固有の価値観への回帰ということではないだろうか。つまり、近代とは西欧文化であり、超克するとは二千年続いて来た日本文化によって乗り越えるということだろう。

この思想は1930年代から1940年代初頭の日本の国際状況と無関係ではない。満州国樹立から熱河州侵攻、国際連盟脱退、盧溝橋事件、日独伊三国連盟締結、真珠湾攻撃というその後の日本の運命を決定づけたいくつかの事件の中で、窮地立たされていた国で生活していれば、不安を抱えながらも反西欧という感情に傾いてしまうのは理解できる。人の思想なんて、状況の感情に左右されるものだ。

例えばこんなデータがある。1931年7月、満州事変勃発の直前の時期に東京帝大生に行われた意識調査で、「満蒙に武力行使は正当なりや」という質問に、88パーセントが「然り」と答えている(加藤陽子「NHKさかのぼり日本史➁昭和」NHK出版、2012年)。国際連盟脱退、そして日独伊三国同盟締結の主役・松岡洋右が1931年1月に「満蒙問題は我が国民の生命線である」と発言したことがある。「近代の超克」思想に染まった知識人達も国民の多くも、こういった切羽詰まった感覚を持っていたにちがいない。

さて、「近代の超克 序」というタイトルを付けたものの、ご承知のように、僕の興味は長続きしない、というか、他のことに惹かれてしまうと、続きなどどうでもよくなってしまう。読者数が限りなくゼロに近い僕のブログでは、そういう勝手も許される。一応、第二回までのアイディアはあるので、数回は続けられると思う。できれば、西田幾多郎のことなども勉強してみたい。

ついでに岐阜城の写真。登るコースがいくつかあり、百曲コースはかなりきつかった。








最終更新日  2018.12.01 17:19:36
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