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一語楽天・美は乱調の蟻

2019.01.22
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パブロ・カレーニョ・ブスタは真面目で穏やかな人柄を持ち、マッケンローやズベレフとは違う品格の人である。その彼が試合後主審と握手もせずに自分のテニスバッグを2メートルほど投げ飛ばしテニスコートを怒涛のごとく立ち去ったのは、それなりの理由があった。

準々決勝進出をかけた対錦織戦、第23シードのパブロは格上相手に押し気味で試合を進めた、2セットを先取、第3セットのタイブレークを惜しくも落とし、第4セットでもブレークを許し落とした。しかし第5セットのスーパー・タイブレークは8-5とリードしていた。

スーパー・タイブレークとは、今年のオーストラリアン・オープン(全豪オープン)で取り入れられた最終セット専用のタイブレークだ。昨年までは、USオープンを除いてグランド・スラム(四大大会)では最終セットのゲームカウントが6-6になった場合は、2ゲーム差になるまで永遠に続けることになっていた。だから、ゲームカウントが70-68というような、バスケットボールの試合かと思わせるような異常事態が、2010年のウィンブルドンで起きた。スーパー・タイブレークは先に10ポイント取った方が勝ちになる(通常のタイブレークは7ポイント)、ただし2ポイント差がつかなくてはいけない。

パブロ・カレーニョ・ブスタの8-5のリードは、100パーセントではないものの、十中八九勝利を手にしたと言える。しかし、テニスは最後のポイントを取るまで何が起きるかわからない。

次のラリーでパブロの放ったショットがコートの(錦織から見て)左側のネット上部に当たり、錦織のコートのライン際に落ちた。駆け寄った錦織はバックハンドでダウン・ザ・ラインにパッシングショットを撃つ、一方パブロはクロス・コートをカバーするため反対方向に走っていた。錦織がショット撃った1/10秒ほど前に、線審が「アウト」と叫んだ。

パブロはここでチャレンジ(ビデオ・レビューを要求すること)した。彼としてはそれしかないだろう、彼のショットは線審によってアウトとされたのだから、頼みの綱はhawk-eyeのレビューしかない。ビデオで見るとパブロのネットボールはラインにかかっていた、つまり判定は覆り、このポイントはやり直しになるはずだ。ところが審判は、パブロにとっては驚愕の判定を下した、錦織の次のショットがダウン・ザ・ラインに決まっており、反対方向に走っていたパブロには取ることは不可能であった、ゆえに錦織のポイントである、と。つまり、パブロのジレンマとでも呼ぼうか、チャレンジしなくても負け、チャレンジして覆っても負け、その上チャレンジしたことでチャレンジ権を一つ失う、という最悪の結果になったのだ。

壊滅的な心理ショックを受けたパブロ・カレーニョ・ブスタは、このポイントの後1ポイントも奪うことなく、最後は錦織のエースの行方を見届けることもせずコートを去った。(試合後のツイッターで、パブロはコートを去った時の自らの行動を謝罪した。)






最終更新日  2019.01.22 17:37:37
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Re:パブロの激怒(01/22)   JAWS49 さん
そういうことだったんですか。
審判の処分はないんでしょうかね。。 (2019.01.23 22:09:22)

Re:パブロの激怒(01/22)   cozycoach さん
誤審ではないので処分はありません。現在のルールでは、カレニョ・ブスタは錦織のボールを<取れそうもなかった>ので錦織のポイント、とするのは妥当だと思われます。ただ、こういう主観的推測を避けるために、ルールを次のように変更すればいいのではと思います。ライン判定がチャレンジを受けた時は、プレイの連続性は最初の判定で決められる、というものです。1)アウトがインに覆った場合、最初の判定がアウトですからプレイはその時点で終了していたと考え、インに覆ったとしても、リプレイとなります。2)インがアウトに覆った場合は、最初の判定がインなのでプレイはそのまま継続していたと考えますが、覆っていますので、終了です。ちょっと無意味のように見えますが、ルールの整合性を考えるとこうするのがいいのではと思います。カレニョ・ブスタの例は、1)ですから、チャレンジの結果インとなった後の錦織のショットは無効になり、リプレイです。ライン判定がすべてホークアイでされるようになると、こんな変更も不必要になりますが。 (2019.01.27 04:55:19)

Re:パブロの激怒(01/22)   tom☆ さん
間が開いてしまいましたが、これはどちらにとってもラッキーとは言い難い出来事でした!
もちろん結果試合に勝った錦織にラッキーと言えなくもないのですが、次の準決勝では戦うことが出来ませんでした★ 錦織の体力の問題かも知れませんが、例えカレーニョ・ブスタが勝っていてもどうだったでしょう?
彼には不運だったかも知れませんが・・この時錦織は素早く反応してダウンザラインに決め・カレーニョは★錦織がボールを取りに行くのを見てから!★クロスを予測して逆を付かれたのです。そう私にはカレーニョはネットに掛かった時点で一度諦めたように見えました!! おそらく主審もそうみたと思います! コールが無かったらここはすっぱり諦めたことでしょう! そして次のポイントに集中出来ていたら勝てたかも知れませんね。 チャレンジも少し間が開いたので、本来なら採用されない場面でしたのに、ここが主審判断を誤った所でしょう。。チャレンジ却下位のダメージならあそこまで怒らずに済ませたのかなと思います。
 ですから問題なのは【レイトコール】なのであって(しかも間違ってました★)、主審の判断は至極尤もだと思いました! 

 カレーニョがあんなに怒った訳が私にはちょっと理解できず、【でもこれで錦織勝てるなー】と、思いました。。1日有るから回復出来るよね?と期待もしてましたのに※※ (2019.02.02 22:47:13)

Re[1]:パブロの激怒(01/22)   cozycoach さん
tom☆さんへ

一番の問題はライン判定を間違ったことですよね。あそこでアウトコールをしてなければ、すんなり錦織のポイントで、カレーニョはそれほど落胆せず次のポイントに向っていたでしょうから。

僕の見たビデオではカレーニョがチャレンジした映像はありませんでした。だからチャレンジが遅かったかどうか判断できません。しかし、最近のチャレンジは結構主審と相談しながらやってますから、時間的には遅いものがよくあると思います。

今回の錦織のショットに対しての主審の判断はルール上間違っていないと思います。カレーニョはコートの反対側には戻ることはできなかったでしょうから。僕が問題にするのは、アウトからインに変わった場合の一般的な話で、主審の主観的な判断が介入するのが困るということです。つまり、アウトコールの後のプレーに関して主審は「到底とることはできなかった」あるいは「とることは可能であった」と主観的に判断しますよね。このことで悶着が何度も起きています。

ブスタが怒った理由、その時の彼の心理は不明ですね。僕が思ったのは、彼にとってチャレンジしてもチャレンジしなくてもポイントを失うのなら、なぜチャレンジ権を一つ取り上げるのか、という不合理さではないか、と。それと上に書いたように、選手一般に、判定が覆った後のプレイを勝手に決めないでほしいという悪足掻きがあるんじゃないんでしょうか? (2019.02.03 05:03:33)

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