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一語楽天・美は乱調の蟻

2019.05.02
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アメリカ時間5月1日、上院司法委員会に喚問された司法長官ウィリアム・バー(William Barr)の発言たるや、この人が司法長官でいる限りはアメリカ民主主義の行く先は暗雲立ち込める絶体絶命の危機、という感じだった。もちろんトランプ氏はバー長官の上院での活躍を絶賛した、ことは言うまでもない。

司法長官、またはトランプ氏の顧問弁護士、の発言の中で驚愕的なものを二つだけ書いておこう。

何らかの疑いで(たとえば、今回のようにロシアと陰謀して大統領選挙を妨害した、というような疑いで)司法省が大統領を調査したとして、大統領がその調査に根拠がない、自分には何の罪もない、と判断したら、大統領はその調査を止めることができる、とバー氏は発言したのだ。これは大統領の権限というものを尋常でなく拡大解釈したもので、法曹界ではほとんど受け入れられないものだと、僕は思う。独裁政治の足音が聞こえてくるではないか。

もう一つは、モラー報告書の調査資料(報告書を書くための使った資料)を読んだうえで3月24日の発表をしたのか、という質問に対して、バー氏は、読んでいない、と答えたのだ。バー氏がモラー報告書を換骨奪胎して要約したことは、報告書を少しでも読めば明らかなことで、司法長官が特別検察官の提出した報告書の判断と異なる判断を下す場合、その調査資料に目を通すのがプロとして当然の倫理であり、司法長官としての国民に対する義務だ。バー氏が、そういった基本的なルールを無視したことに、民主党議員たちは怒りをあらわにして、辞職を求めている。

バー司法長官は、下院司法委員会にも出席を要求されているが、今日の時点で、それを拒否している。議員の質問に加えて議員ではない弁護士の質問も行うという方針に異議を唱えてのことだ。法定などで質問に熟達した弁護士の質問は受けたくない、ということだろう。






最終更新日  2019.05.02 18:10:49
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