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数あるDAW(ディジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトからどれを選ぶか。Macでしか動かないソフトは無視しなきゃね。音楽制作に関してはMacの方が優れている、というのが一般的な評価なのだが、PCも追いついてきているし、40年近くPC派の僕がいまさら寝返るのもね。Macはだいたい秘密主義で、PCのようにあっけらかんとオープンではない、と聞く。とにかく、音楽だけの為に10万円から15万円の追加投資(Mac一台)はしたくない。
PCでも走るDWAの中でおよそ次の6つが定番のようだ。名称の後の数字は現在のバージョン・ナンバー、そしてドル価格。 Ableton Live 10、$800 FL Studio 20、$900 Studio One 4、$315 Reaper 6、$60 Reason 11、$500 Steinberg's Cubase 10.5、$580 ほとんどのソフトは、ベーシック、中位、プロと三段階の価格が設定されていて、ここに記したのは一番高いプロの値段である。ただし、Reaperだけは、一般の消費者とプロの音楽家が使う場合で値段が違い、$60というのは一般人の値段。この他にもほぼ定番としてDigital Performer、Acoustica Mixcraftというのがあるようだが、これ以上候補者を増やすのはよそう。 御覧の通りとにかく値段が高い。ベーシックあるいは中位の製品を買えばいいじゃないか、とも思うのだが。各ソフトの特徴を比べた表を見ると、できることできないこと、音のループの数など、これもあった方がいいよな-と欲が出てしまう、というか、後になって上位版を買っておけばよかったと悔いるのも嫌だな、と後悔を先に立ててしまうのだ。 いくらまでなら許せるか?プロ・バージョンで5万円以上のものは、初心者としてはやはり手を出したくない。 Reaperはどうなの?$60という驚異的な低価格だよ。ところが、いろいろと読んでみると、このソフトは、いろいろなプラグインを自分で探し、付け足して、システムを構築していく、そういうタイプのものらしいのだ。音の編集に特化したAudacityというソフトがあるが、あんな感じで、能力のある人なら、どんなことでもできるように作り上げることのできる、そういうタイプのソフトであるようだ。初心者の僕には無理だろう、と判断した。 そうすると残されたソフトの中で、3万円ちょっとのStudio Oneと5万円のReasonだけがぎりぎり可能性の枠内に納まる。 Reasonの強みの一つは、組み込まれたVirtual Instruments(シンセサイザーで合成された音のあれこれ)であるらしい。サンプル音を聴いてみると、かなりいい、アコースティック風のピアノや人声のハーモニーあるいは機械音ではないベースギターなど。他のDAWではできないのか、それは不明だ。他のソフトがサンプル音を公開しているわけではないので比較できない。 一方、Studio Oneの(僕の理解できる範囲での)目玉は二つあって、一つはMelodyneという機能、Celemony社のソフトで、いわゆるプラグインという方式でStudio Oneに組み込んだものだが、この機能がすごい。音程を修正したり、音の長さを編集したり、テンポを合わせたり、その他の微調整をするための道具のようだ。 Studio Oneのもう一つの目玉は、Chord Trackと名付けられた機能。それがどんなものなのか、解説を読んで理解できた限りで説明する。まず、Chord Trackに曲のコードを付ける、直接コード名を入れるかMIDIや他の楽器で演奏することで出来る。最大で4音のコードまで検出できるそうだ。コード挿入が終わったら、次は編集をすることができる。たとえば、C-Em-Amというコード進行の部分で、EmをE7に変更して曲想がどう変化するのかリアルタイムで検証したりできるそうだ。 明らかにStudio Oneに魅かれている自分がいる。値段的にもこれ以上は出したくないし(だって結局ドブに捨てる可能性だってあるでしょ)、機能的にも試してみたいものが付いている。えっと、この辺に清水寺はありましたっけ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.05.07 17:04:10
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