カテゴリ:カテゴリ未分類
モデルナのワクチン、二度目の接種は前回にも増して副反応がきつかった。注射針を刺した部分の筋肉痛は辛いというほどではなかったものの、その日の夜は38度前後の発熱と吐き気(ほとんど食べてなかったので吐くことはしなかった)そして身体のだるさで熟睡ができなかった。副反応は24時間後から徐々に治まり始め、およそ48時間ですべてが平常に戻った。
アメリカのワクチン接種はかなりスムースに実施されているようだ。バイデン氏が大統領に就任してからおよそ100日で、公約のおよそ二倍の接種2億回を達成した。アメリカで今のところ主として使われているファイザーとモデルナのワクチンは二度の接種を必要とする。接種2億回という数字には一度しか受けていない人たちが含まれている。二度接種した人(あるいは少数ではあるが一度で済むワクチンを接種した人)は9,680万人、人口のおよそ28.9%と推定されている(4月27日現在)。世界ではイスラエルの58.6%、チリ33.1%、バーレーン31.1%などが人口比30%を超えていて、その他の国々では英国、セルビア、ハンガリーが15%~20%だ(データを提供している国々のみの数字)。 具体的に接種がどのように行われているかは、州ごとに接種計画というのが昨年から準備されていて、各州で多少の違いがあるのだろう。僕の現在住んでいる州では、接種(すべて無料)は大きく三つの経路で行われている。1.病院やクリニックなどの医療施設、2.大規模ワクチン接種会場、3.処方のできる薬局を施設内にもつスーパーマーケットやドラッグストアあるいは独立系薬局のネットワーク。 どの経路も、それぞれのネット予約システムがあり、比較的簡単に予約をすることが出来る。いくつかのサイトを見てみたが、サイトに行くと接種可能な日時がずらりと表示される。日時を選び、氏名、生年月日、連絡先、健康保険情報、性別、Eメールアドレスなどを入れることで予約が完了する。前もって健康状態などについてアンケートがあるが、比較的シンプルなものである。 いくつかのサイトでは、直接出向いて予約する方法も設けられているが、日時は限定されている。病院やクリニックでは電話予約も可能かもしれないが、試したことはないので不明。 僕の場合、当初自分の属する病院システムの予約を試みたが、直近の予約可能日が5月上旬だったので、経路3を試してみた。日本でいえばマツモトキヨシのような薬局風のドラッグストアでの予約にしたところ、数日後に可能だった。 こんなに簡単にワクチン接種ができるんだ、と感心してこの仕組みを少し調べてみた。 薬局チェーンと連邦政府のパートナーシップは昨年11月頃から本格的に話が進められ、今年の2月11日に正式に始動した。4月19日までに全米で40,000店舗が参加することを目標にしていた。目標が達成されたかどうか定かではないが、この州でもいくつかのドラッグストア・チェーン、スーパーマーケット・チェーン、コストコ、サムズクラブなどがすでに参加している。 パートナーシップに加わるためにはある程度の資格条件(規模、データ報告をする能力、ワクチンを貯蔵できる施設、一日当たりの接種可能数、など)を満たさなければならない。各薬局チェーンは連邦政府に直接ワクチンを注文することが出来る。ワクチンは無料で配給されるが、各チェーンは前もって決められた必要データをCDCに送らなければならない。 薬局や薬局を持つドラッグストアなどの店舗はアメリカ人にとっては距離的にも心理的にも身近な存在だ。その上、薬剤師は資格上ワクチン注射を打つことが出来るし、副反応などについてカウンセリングをすることもできる。だから、薬局チェーンでワクチンを接種できることは、接種拡大につながる重要な戦略だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.05.11 08:39:06
コメント(0) | コメントを書く |
|